首折り男の周辺
濡れ衣の話
僕の舟
人間らしく
月曜日から逃げろ
相談役の話
合コンの話
以上,7編からなる短編集.
小説というフィクションの舞台で
フィクションゆえに可能なパラドックスを
伊坂さんらしく盛り込んだお話達.
それぞれ別の目的で書いたとあとがきに書かれているものの
それらが何とも言えないバランスで相まって
全部読み終えた後にはまるで一つの物語として受け取ることが
できるかもしれないような気にさせてくれる本です.
そこらへんを加味して協奏曲というタイトルにしたんですかね.
首折り男のための協奏曲
伊坂幸太郎
新潮社
TBと書き込みをありがとうございました。
既読の短編が多かったですが加筆修正もあり、
また短編がうまくつながっているのも良かったです。
伊坂さんらしさが随所に見られて
面白い作品でしたね.
仙台に暮らしていたことがあるので
ちょこちょこ出てくる仙台の風景も面白く感じます.