2010年本屋大賞3位.
なんでこんなタイトルなんだろうと思って読み始め
読み終わって,これしかないなぁと思いました.
長崎から上京してきた大学一年生である主人公のほぼ一年を
登場する人々の20年後をはさみつつ描いたお話.
主人公の居そうで居ない人間性に
何となくほっとする感じがありました.
横道世之介
吉田修一
毎日新聞社 . . . 本文を読む
第10回小説すばる新人賞 受賞作.
そして,荻原浩さんのデビュー作でもあります.
広告製作会社勤務を経て
コピーライターとして独立という経歴に
明るいユーモアのセンスがあいまって,この作品が生まれたように感じました.
サリンジャーの有名小説にかけているとしか思えないタイトルなど
各所にクスリと笑えることが満載です.
オロロ畑でつかまえて
荻原 浩
集英社文庫 . . . 本文を読む
2010年本屋大賞 2位
第10回小学館文庫小説賞 受賞作品
現役の医師である作者が描いた長野県のとある総合病院のお医者さんのお話.
浮世離れしたお医者さんの,24時間365日の看板をかかげる病院での
日々の暮らしを描いている.
何気なく,何となく読める話だが
その中に現在の地域医療の問題が織り込まれている.
2011年には映画化も決定しており
9月末には続編も発売されるそうです.
そうそ . . . 本文を読む
有川浩さんが世に送り出した自衛隊三部作の一つ.
海上自衛隊の潜水艦乗りのお話です.
でも,潜水艦は最後の方しか動きません.
レガリスというザリガニのような甲殻類との戦いが
小説の中心にどっかり腰をすえているようで
やっぱり自衛官を民間女性との恋愛が中心のような気もする
有川ワールドど真ん中の作品です.
『塩の街』(こちらは陸上自衛隊員と民間女性)を読んでも思ったけど
何かこういうアンバランス . . . 本文を読む