【兵庫・神戸】神戸 震災から15年

あの日から今日で15年の年月が流れた．
あの日神戸でおきたことを
僕はけして忘れない．



あの日の僕は小さくて，何も出来なかった．
ただ痛んだ街で，身近な人の近くにいることしか出来なかった．
大きくなった今，何かがおきた時に
もっと何か出来る自分でありたいと願っている．

そして，人の役にたてる自分でありたいということが
僕自身の生きていく道となっている．
『いかなる時も，人の為に尽力出来る人であり続ける．』
これが，僕のミッションステートメントである．



月日は流れて，街は賑わいを取り戻している．
震災直後には，がれきの山と化した様々な場所に
今は新しい建物が建っている．



大きく壊れた建物も新しい形となって
同じ場所で営みを続けている．
昼も，そして夜も．



新しい建物が神戸の玄関口に出来てから
もう随分と年月が流れている．



街は姿をかえ，そしてそこに住む人々も
時とともにかわっていく．
神戸に生まれ育ち，神戸を愛する一人である僕も
神戸を離れ10年が過ぎ，そして今も神戸にはいない．

いつか帰る日が来ると思う．
いつも僕の心の中に神戸という街がある．
あの街で暮らしたい．
僕の故郷．魂の帰る場所．

そんな日を夢見て
今日も僕は生きている．
幸運にも僕はあの日を生き延びた．
どんなに強く望んでいたとしても
あの日に歩みを止められた人々がいる．
だからこそ，僕はどんなに辛いことがあっても
悲しいことがあっても
生きている喜びをかみしめて
前を向いて進む義務がある．

あの日，未来への切符をたたれてしまった
そんな全ての人達のご冥福をお祈り致します．

2010.01.17