東日本大震災が起きたその直後が
連載最終回の締切だったこの作品.
謝辞によると,単行本化の際に大震災で起きたことを踏まえて
大幅に加筆修正を行ったそうです.
これからの日本を率いて夢と希望を与えることに成功した総理.
そして,その総理を支えるスタッフ.
スクープを狙う政治記者.
壮大な思惑が渦巻く政治の世界で
今後のエネルギー問題をきっかけとして
一国の総理がどのような変遷をとげるのか…
厚さを感じさせない構成力が光りました.
具体的に幸せな結末ではないという意見もあるとは思いますが
お題的には,これも一つの終わりなのではないかと思います.
コラプティオ
真山 仁
文藝春秋
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