冒頭,主人公ニケの完璧な神戸弁から始まるこの物語は
1995年1月17日に起きた出来事によって
それまでの暮らしが一変した長田の街を舞台に綴られている.
あの日湊川に1人で暮らしていた祖母の安否を確認しに
元町から西へ向かった僕の目に映ったのは
薄黒く煙った空と変わり果てた神戸の街並みだったことを
今でも時々思い出す.
さて本作は震災で両親を亡くしたニケ達3兄弟と
妻を亡くしニケ達を養子としたゼロ先生の
震災後の10年余りの時間に培われていく家族の絆を描いている.
そこにタイトルである翔ぶ少女がからんでくるのだが
この要素がこのお話をフィクション足らしめている.
著者がこの物語を通して一番伝えたかったことが何なのかは
自分には判断しかねたけど色んな伝えたいことがあって
この物語が綴られたことはよく伝わった.
震災を身近に知っている人も,そうでない人も
家族の絆を思い出したい
時にご一読頂ければと思う.
翔ぶ少女
原田マハ
株式会社ポプラ社
1995年1月17日に起きた出来事によって
それまでの暮らしが一変した長田の街を舞台に綴られている.
あの日湊川に1人で暮らしていた祖母の安否を確認しに
元町から西へ向かった僕の目に映ったのは
薄黒く煙った空と変わり果てた神戸の街並みだったことを
今でも時々思い出す.
さて本作は震災で両親を亡くしたニケ達3兄弟と
妻を亡くしニケ達を養子としたゼロ先生の
震災後の10年余りの時間に培われていく家族の絆を描いている.
そこにタイトルである翔ぶ少女がからんでくるのだが
この要素がこのお話をフィクション足らしめている.
著者がこの物語を通して一番伝えたかったことが何なのかは
自分には判断しかねたけど色んな伝えたいことがあって
この物語が綴られたことはよく伝わった.
震災を身近に知っている人も,そうでない人も
家族の絆を思い出したい
時にご一読頂ければと思う.
翔ぶ少女
原田マハ
株式会社ポプラ社
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