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まず,壮大な作品でした.
この長い物語を飽きさせずに最後まで読ませる作者に敬意を感じました.
浅田次郎の『蒼穹の昴』には及ばないものの
それと同様にもの凄く取材に時間をかけた作品と思います.
しかしながら,この作品を読んでみて
至るところで違和感を感じたと言わざるをえません.
物語としては,大変よい出来と思う一方で
この本は,作者の主義主張を登場人物に語らせたり
情景描写として描いたりし過ぎと強く思う.
主題は一貫して丁寧に描かれており
この大長編を通して破綻を感じないことから
そういうイデオロギー的なことを排除すれば
もっとすっきりした作品となって,
もっともっと広範囲の人に受け入れられたのではないだろうか?
インパクトの強い枝葉の話が多すぎる.
正直嫌悪感を感じる本筋に関係ない描写が多数ありました.
とは言いながら戦争に対する考え方
(イラクや中韓に対するだけでなく,一般論を含め)について
特に距離をおいて読むことを前提として
オススメの大長編です.
ジェノサイド
高野和明
角川書店
この長い物語を飽きさせずに最後まで読ませる作者に敬意を感じました.
浅田次郎の『蒼穹の昴』には及ばないものの
それと同様にもの凄く取材に時間をかけた作品と思います.
しかしながら,この作品を読んでみて
至るところで違和感を感じたと言わざるをえません.
物語としては,大変よい出来と思う一方で
この本は,作者の主義主張を登場人物に語らせたり
情景描写として描いたりし過ぎと強く思う.
主題は一貫して丁寧に描かれており
この大長編を通して破綻を感じないことから
そういうイデオロギー的なことを排除すれば
もっとすっきりした作品となって,
もっともっと広範囲の人に受け入れられたのではないだろうか?
インパクトの強い枝葉の話が多すぎる.
正直嫌悪感を感じる本筋に関係ない描写が多数ありました.
とは言いながら戦争に対する考え方
(イラクや中韓に対するだけでなく,一般論を含め)について
特に距離をおいて読むことを前提として
オススメの大長編です.
ジェノサイド
高野和明
角川書店
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俺にはちょっと難しかったけど(汗
理系の私は有機化学とかに明るくないと
つっかかっちゃって大変かもと思っておりました(苦笑)