
この手の小説を読むとその感想を書くことが
とても難しく感じる.
あくまでフィクションなんやけど
ノンフィクションの雰囲気を漂わせつつ綴られているからかもしれない.
主人公たちが生き延びていくことはご都合主義の展開とも思えるし
一方で事実は小説よりも奇なりという故事成語があるように
本当の出来事というのは,もっともっとびっくりするようなものであったりする.
結局,戦時中そしてその後に起きた様々な状況の中を
生き抜いてきた人々の様々な苦労を紡ぎ直すには
一冊という文量は少なすぎるのであろう.
本作で扱われた中国残留孤児,在日朝鮮人,戦争孤児についての描写は
実体験された方々にとっては,そのほんの一部でしかないことを
念頭に置いてお読み頂ければと思います.
子供の頃父と散歩しながら,
「あの空のあの辺りからこっちのモスクのもうちょっと手前まで
点々と焼夷弾が落ちてきとんの見ながらあっちの方に走って逃げた。」
なんて感じで戦争体験を聞かされていたことを懐かしく思い出したりもしました.
世界の果てのこどもたち
中脇初枝
講談社
とても難しく感じる.
あくまでフィクションなんやけど
ノンフィクションの雰囲気を漂わせつつ綴られているからかもしれない.
主人公たちが生き延びていくことはご都合主義の展開とも思えるし
一方で事実は小説よりも奇なりという故事成語があるように
本当の出来事というのは,もっともっとびっくりするようなものであったりする.
結局,戦時中そしてその後に起きた様々な状況の中を
生き抜いてきた人々の様々な苦労を紡ぎ直すには
一冊という文量は少なすぎるのであろう.
本作で扱われた中国残留孤児,在日朝鮮人,戦争孤児についての描写は
実体験された方々にとっては,そのほんの一部でしかないことを
念頭に置いてお読み頂ければと思います.
子供の頃父と散歩しながら,
「あの空のあの辺りからこっちのモスクのもうちょっと手前まで
点々と焼夷弾が落ちてきとんの見ながらあっちの方に走って逃げた。」
なんて感じで戦争体験を聞かされていたことを懐かしく思い出したりもしました.
世界の果てのこどもたち
中脇初枝
講談社

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