「日本の敵」速報(海外の反応特化)+新型コロナウイルス関連海外の反応等

「日本の敵」&「新型コロナウイルス」に関する情報をまとめていきます

【#中央日報】地域ごとに専門医…「積弊」だと言っていた過剰病床、コロナ危機克服の立役者に=韓国

2020-04-09 03:32:56 | 海外の反応
慶尚北道慶山市(キョンサンブクド・キョンサンシ)のホ・ヨング院長(60)は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)患者の診療をしている途中で亡くなった。2月26日午前10時に訪問した患者を診療し、肺の写真を撮った。29日、他の患者に点滴を行った。2人の患者は新型コロナ陽性判定を受けた。ホ院長はマスクを使って診療したが、2人の患者のうち誰かから感染した。症状を尋ねる問診だけせず、追加的な医療行為をしながら感染した。29人目の感染者は2月、陽性が判明する前、10日間で9回医療機関を訪問した。一日に内科・外科を2回訪問したこともある。ソウル鍾路区(チョンノグ)のある耳鼻咽喉科院長は、疑い症状を示している患者に保健所の選別検査所に行くよう案内した。

7日午前0時現在、韓国の新型コロナ感染者は1万331人だ。台湾・シンガポールのように韓国よりも防疫をうまく破っている国もある一方、欧州や米国のようにそうできない国もある。欧州・米国に比べて韓国の強みは何だろうか。新型コロナ感染者が陽性判定を受ける前、1、2カ所でも地域病院を行かなかった人はいない。毛細血管のように点在する3万1000カ所余りの地域病院が今回の第1次防御線の役割を十分に果たした。

韓国人は気軽に病院に行く。実力のある専門医に会うこともそれほど難しくない。道を歩いていて、ちょっと体の調子がよくないと思えば、目につく地域病院ですぐに診療を受けることができる。韓国人1人当たりの外来診療回数は年間16.6回だ(保健福祉部2019年資料)。経済協力開発機構(OECD)加盟国1位だ。平均値(7.1回)の2.3倍に達する。韓国は病床数も多い。過剰な医療利用や過剰病床は、これまで韓国医療の積弊の中の積弊として知られていた。このような積弊が今回の新型コロナ事態では危機を救う立役者となった。

OECDのヘルスデータ(2019年)を見ると、外来診療回数が多い韓国・日本・ドイツの新型コロナの致命率が低い。韓国は致命率が1.9%、日本は2%、ドイツは1.7%だ。反面、回数が少ないほうに属するイタリア(12.5%)・フランス(12%)・スペイン(9.7%)のような国は高い。ただし、米国はOECDに報告した直近の資料が2011年で、4回だ。米国の致命率(3%)は低いほうだから、外来診療と致命率の相関関係で説明がうまくできない。

韓国保健社会研究院のシン・ヨンソク上級研究委員は「欧州や米国は医師、特に専門医に会うことが夢のまた夢というほど難しく医療の接近性に欠けるが、韓国は非常に良好」と話した。ベルギー・ブリュッセルに住んでいて帰国したある公務員は「中国への渡航歴がなければ診断検査を受けることも大変だ」と話す。欧州の多くの国家では、病院に行くには一般医(GP)に連絡して予約しなければならず、専門医に会うためにはGPを経なければならない。英国の場合、白内障手術受けるのに3カ月以上待つ患者が32%、膝関節置換術は51%に達する。韓国は数日以内に可能だ。

ソウル大学医大の新型コロナ科学委員会は7日、感染者3000人以上発生国(23カ国)の人口1000人当たりの病床数と新型コロナ完治率を比較した。韓国は病床が12.3床、完治者の比率が62.3%だ。病床も非常に多く、完治率も非常に高い。次はドイツだが、病床が8床(2位)、完治率が27%(3位)だ。病床3位オーストリアは完治率8位だ。反対に病床が最も少ないチリは完治率12位だ。北半球のうち病床が最も少ないのはスウェーデンだが、完治率は15位だ。病床が少ないところはそれほど相関関係は明確でないが、病床が多い国は明らかに完治率と比例するというのがソウル大の分析だ。

新型コロナ感染病専門担当病院は啓明(ケミョン)大学の大邱東山病院・ソウル医療院など69カ所だ。これらは約1万7000床の病床に入院していた一般患者を他のところに転院させて新型コロナ患者だけ受け付けた。韓国に「過剰病床」がなかったら、短時間に患者を転院させることはできなかっただろうし、また感染者の診療に集中することはできなかっただろう。ソウル大学医大・李鍾郁(イ・ジョンウク)グローバル医学センターのチョ・ユンミン上級研究員は「患者が急増する時に治療場所に余裕があれば確実に役立つということ」と話した。

人口1000人当たりの医師数は韓国が2.3人で、スペイン(3.9人)、イタリア(4人)に比べてかなり少ない。

それでも致命率が低い理由は何か。医療界に最も優秀な人材が集まっている。大韓医師協会のチェ・デジプ会長は「PAPR(電動式空気浄化呼吸器)がなく、医師が消毒してリサイクルしながら病室に入った。状況が思うようにいかなくても、どうにかして患者の世話をする」とし「短い時間に多くの患者を診療しながら正確に診断する力が身についている」と話した。シン・ヨンソク博士は「韓国の診療費酬価制度は医師行為別に算定する方式だが、これが医者が一生懸命診療する動因になっている側面がある」とし「イタリア・英国などは、酬価制度が人頭制(患者数に従って保障)、総額予算制(年間診療費の上限を定める制度)等で制限されているため、医師が一生懸命診療しようとする動機がなくなる」と話した。

健康保険審査評価院のキム・ソンミン常任理事は「韓国のコンピュータ断層撮影(CT)機器普及率が高い点が新型コロナの死亡率を低くするのに寄与したと考える」と話した。


コメントを投稿