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【#ハンギョレ】3055人中1人だけが新型コロナの抗体を保有「集団免疫では対応できず」

2020-07-11 02:44:21 | 海外の反応
大邱や大田などの標本が抜け、推定に限界 保有率0.03%でスペインより低い 
「早期の診断検査、マスク着用が影響」 集団免疫は60%以上で可能に



 防疫当局が最近採取した血清約3000件のうち1件からのみ新型コロナウイルスを無力化できる「中和抗体」が発見された。単純計算した抗体保有率は0.03%にとどまる。防疫当局は、共同体の構成員に幅広く抗体が形成され、ワクチンがなくても感染病の拡散を遮断できる「集団免疫」は、COVID-19への対応方法にはなれないと説明した。

 9日、中央防疫対策本部(防対本)は2020年の国民健康栄養調査の残余血清1次分の1555件(4月21日~6月19日に採取)と、ソウル西南圏の医療機関への来院患者の血清1500件(5月25~28日)に対してCOVID-19の中和抗体の保有の有無を調査した結果を発表した。中和抗体を保有しているということは、感染病にかかってから回復し、再感染を防ぐ免疫力を得たという意味だ。特定集団の中和抗体の保有率を把握すれば、感染が確認されない「隠れた患者」を含む実際の感染規模(免疫力を得た人口)を見積もることができる。

 調査の結果、COVID-19の中和抗体は、国民健康栄養調査検体からは検出されず、ソウル西南圏の検体のうち1件だけで発見された。これをもって単純計算した抗体保有率は0.03%で、国外の複数の国の保有率より極めて低い。これに先立ち、スペインの調査結果では抗体保有率は5%で、イギリスのロンドンは17%、スウェーデンのストックホルムは7.3%、日本の東京は0.1%などだった。防対本のクォン・ジュヌク副本部長は、国外より低い抗体保有率は「あまりにも診断検査が早期に多く行われ、患者を迅速に発見し、国民がマスク着用と距離を置くことをよく守ったおかげ」だと解説した。積極的な防疫で地域社会への感染拡大がある程度抑制され、隠れた患者の数も懸念するほど多くはないだろうという話だ。

 防疫当局は、抗体保有率が1%にも満たないと調査されただけに、集団免疫を通じてのCOVID-19への対応は難しいとも説明した。集団免疫が可能になるためには、抗体保有率は60%以上でなければならないというのが専門家らの全体的な意見だが、これまで全世界のどこにも60%に到達した所はない。クォン副本部長は「ワクチン接種が完了するまでは、距離を置くことやマスク着用など、生活防疫の規則を守らなければならない」と述べた。

 今回の調査には、大規模感染が発生した大邱(テグ)を始め、大田(テジョン)、世宗(セジョン)地域の血清が含まれておらず、標本も小さい方だ。そのためクォン副本部長は「これを持って韓国全体のCOVID-19の感染の規模を推計するのは、極めて制限的」だというのを前提にしながらも「(検査の標本を増やしても)現在の感染者の規模と実際の感染の規模に大きな違いはない可能性がある」と述べた。

 反論もある。高麗大学九老(クロ)病院のキム・ウジュ教授(感染内科)は「調査の完結性が劣り、何らかの解釈を行うには中途半端だが、さらに多くの標本で調査してみれば、隠れた患者がさらに発見され、抗体保有率が現在の結果より高くなることがありうる」と述べた。防疫当局は、今月から大邱や慶尚北道などにも調査対象を拡大する一方、今後2カ月単位で国家健康栄養調査の検体調査を追加実施する予定だ。

チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/health/953048.html


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