市川斉の働き方を考える

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シェアリングビジネスとは

2020-12-08 08:21:55 | ビジネス
近年はインターネットを活用した多くの新たなビジネスが考案されていて、それらのうちのいくつかは世界中で急成長を遂げています。シェアリングビジネスは日本を含めて多くの国々で開始されたサービスのひとつで、既に利用した経験がある方もいるかもしれません。


シェアリングとは日本語で“共有”を意味しており、自動車や住居といった資産を他の人に貸し出して収入を得る方法です。具体例として日本国内でも使わない住宅を観光客に提供する民泊ビジネスが急成長していますが、これもシェアリングビジネスのひとつです。使用していない物理的なモノや場所や労働力などの資産を有効活用することで収入につなげる、シェアリングビジネスが世界中で注目されています。今後も多くの形態・業種でこのような形態のビジネスが開拓されることが予想されていて、これから新たなビジネスを始めることを考えている方はシェアリングエコノミーについて知っておくと良いでしょう。
シェアリングビジネスにおける基本的な考え方は、遊休資産の共有(シェアリング)です。遊休資産には5つの分野に分けることができ、モノ・空間・スキル・移動・お金の5つのシェアが存在します。

【モノのシェア】日本国内におけるシェアリングビジネスで身近なものは、オンライン上で中古品を売買するフリマアプリが挙げられます。これは使わなくなった所有物をゴミとして捨ててしまわずに、誰か他の人に売却することで資産を有効活用する方法です。衣類・バッグ・書籍といった身近な品物から、バイク・自動車・ジュエリー・デジタル機器まで多くの品物が売買されています。
【空間のシェア】住居や土地といった不動産資産を持っている方は、“空間シェア”により収入が得られるかもしれません。日本国内でも、使わない部屋や住宅を観光客に貸し出す「Airbnb」や「HomeAway」などのサービスが存在します。これにともない日本国内でも2018年に住宅宿泊事業法が施行され、空間のシェアに関する一定のルールが定められました。


【スキルのシェア】プログラミング・コンピュータグラフィック・画像編集などの技術を持っている方は、自分のスキルをシェアして収入を得ることができるでしょう。従来は自分のスキルを活かして収入を得るためには、会社などに雇用してもらう必要がありました。現在は、オンライン上のクラウドサービスを活用することでもっと手軽に自分の能力を活かして収入が得られるようになりました。「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったクラウドソーシングサービスがあり、これらのサイトに登録して仕事を発注したり受注することができます。2020年以降は新型コロナの感染防止のためにテレワークが普及していますが、オンライン会議アプリを活用して家庭教師や趣味などの教室を運営するケースもあります。

【移動のシェア】最近は個人が所有する自家用車やバイクなどを活用して、移動サービスを提供するサービスが急拡大しています。日本国内でも乗り合いサービスの「notteco」があり、同じ目的地に向かう人がお金を出し合うことで安価で旅行ができます。飲食店から職場や個人の自宅に料理を届ける「ウーバーイーツ」や「MENU」といったサービスも移動のシェアのひとつで、個人が配達サービスを請負うかたちで“移動のシェア”をします。海外には「Grab」と呼ばれるアプリがあり、個人が3輪タクシーやバイクタクシーなどの移動手段を提供するサービスです。「Grab」を使えば気軽にバイクタクシーを呼ぶことができ、料金はクレジットカードなどを通してサービス提供者に支払われる仕組みです。

【お金のシェア】何かの事業を始めたり慈善活動などを始める場合には、ある程度まとまった資金が必要になります。銀行や金融会社からの融資が期待できないようなプロジェクトを開始する場合は、クラウドファンディングを活用して個人や企業から資金調達をする方法があります。クラウドファンディングとは、不特定多数の人から資金提供を受ける方法で、購入型・寄付型・投資型の3つの方法があります。購入型というのは、出資金を用いて開発・生産した新商品などが資金提供者に還元される方法で、ショッピング感覚で手軽に出資をすることができます。

シェアリングビジネスは今後も急成長することが予想されており、個人の方でも起業して資産を有効活用することにより事業収入を得ることができるようになるかもしれません。空き室や交通手段などを提供するシェアリング事業を成功させるためには、稼働率と耐久性のアップが重要なポイントになります。例えば、民泊事業で収益性を高めるためには、提供する物件を民泊用に補強工事を施したり改装するケースがあるでしょう。自転車やバイクを活用したフードデリバリーサービスで効率的に稼ぐためには、整備・メンテナンスコストの低い乗り物を用意する必要があります。

いずれにしても日本国内ではまだシェアリングビジネスが始まったばかりなので、身近な場所・場面にビジネスチャンスが得られる機会が転がっているかもしれません。




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