市川斉の働き方を考える

市川斉が次世代の働き方を考えるブログです

テレワークと付き合うには

2020-03-18 01:17:55 | ビジネス
柔軟に働け魅力

テレワークは、時間や場所の制約無しで柔軟に働けることが大きな魅力です。また仕事に追われて自分の時間を持てない人にとっては、それまで時間がつくれなかった読書の見直しや資格の勉強などができる機会も生まれます。オフィスでの仕事は確かにデスクやOA機器等が揃っていますが、ノートPCやスマートフォンなど限られたものだけあれば仕事ができるミニマリストならばモバイルワークでも生産性は落ちません。しかしながらテレワークにはいろいろと弊害があります。

時間や場所の制約無しであるがゆえに、普段の生活と仕事との区別がつきにくいことです。ビデオチャットで取引先や上司との打ち合わせをしているときであれば仕事に集中できますが、誰も見ていないときには仕事をするかどうかは本人のやる気次第です。なのでパソコンを開いていても、実はネット遊びをしていたり眠気に襲われて昼寝をすることもあります。仕事に集中できる時間が少なくなれば、当然ながら生産性は落ちてしまいます。

逆にやることが多すぎると、オフィスで仕事をするときのように適切な労働時間を管理できないため、切りの良いところで終えることができず長時間労働に陥る危険性もあります。そうなれば肉体的にも精神的にも疲労が蓄積していき、やがては体を壊してしまいます。

そういったことを防ぐためには、会社がネット上で使えるタイムレコーダーを導入したりチャットアプリのログイン状況などで勤怠管理をする事が必要です。そして労働者自身も適切な労働時間を維持するために、あらかじめ働く時間を決めておき、そのスケジュール通りに行動できるようにスマートフォンのアラーム機能を使うと良いでしょう。

もし、自宅でのテレワークでは十分な仕事ができないというならば、会社にサテライトオフィスを設置してもらい、そこに通うこともひとつの方法です。自宅の近くにサテライトオフィスを設置してもらえば、通勤時間が短くなります。郊外のベッドタウンから時間をかけて通勤をする人や、介護や育児などでフルタイムでの労働が出来ない人の負担を減らせます。

テレワークと上手に付き合っていくためには、自由時間の楽しみ方もよく考えなければいけません。オフィスで働くときには通勤のために歩いたり電車や自動車に乗って移動する時間がありますから、ある程度は体を動かす事ができます。でもテレワークなら家から一歩も出ないで仕事ができるようになりますから、運動不足になりがちです。体を動かさないことは欲求不満になりやすく、健康にもよくありません。毎日決まった時間になったら、家の近くを散歩したり、ヨガなどのストレッチをするようにすればある程度は運動不足を解消できます。

精神的な影響を言えば、上司や同僚と話せないことが苦痛でうつ症状になる人もいます。自分の心の中にあるものを吐き出したいときには、ブログやSNSなどの場で思っていることを吐き出せるようにすると良いでしょう。

後は自宅でも楽しめる娯楽として、Youtubeの視聴も効果的です。視聴するだけでは満足できないならば、自分で動画を制作し公開してみることも楽しみ方のひとつです。もし、そこで人気が出て、視聴数が増えれば副収入が入るチャンスもあります。

家族がいる人の場合には、テレワークをすることで仲が悪くなることも懸念されます。リビングや台所のテーブルで仕事をしている姿が、他の家族には迷惑に感じられるからです。家族と再接近することで生まれるストレスを解消するためには、サテライトオフィスなど別の場所で仕事をする時間を作ったり、それができないならば家事・育児などへの協力を増やすといった対応が必要です。


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