なぜ、私が『人工的な化学物質』や『電磁波』の影響のない【健康住宅】という少々マニアックな家づくりを続けているのか?
その理由は私が設計したお家の見学会での経験が大きく関係しております。
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もう何年も前になりますが、私が設計したお家の見学会にご参加いただいたご家族。
受付を済ませて、お家の中を笑顔で見学していたのですが、、、
しばらくしてお父さんが泣き出されてしまったのです。
私は驚いて「お父さん、どうされました?」とお聞きしたところ、、、、、
「実はうちの息子は自閉症なんです。いままで公園や遊園地などに連れて行っても笑顔で走り回ることはありませんでした。
でも一度だけ、山登りに連れて行ったときに、今日みたいに元気に走り回っていたんです。
新井さんの家は、きっと山に登った時と同じように気持ちの良い家なんですね」
というお言葉をいただきました。
当時、私が所属していた設計事務所は『健康住宅』を約30年前からつくり続けている設計事務所でして、一般的な家に使われている「化学物質」や「電磁波」、「農薬」などの知識と、それらを極力使わない自然素材で家をつくる技術や納まり、自然素材のメリット・デメリットなどを学んではおりましたが、『子どもたちに与える影響』という視点ではあまり考えておりませんでした。
それから私は「農薬や化学物質がひとの身体に与える影響」、特に「子どもに与える影響」をより一層考えるようになりました。
また、私が設計したおうちは、建て主のみなさまから『友だちがなかなか帰らない家』ですとか、『旅行に行くよりも家にいた方が落ちつく』などのお言葉をいただくことが多いです。
「友だちがなかなか帰らない」とお話しする建て主様はうれしいような少し困ったような苦笑いをされることもありました。
どうやら、新築で新しいお家なのに、どこか昔懐かしい落ち着くおうちのようなのです。
たぶん、それには理由があると思うのです。
それは「家に使われている化学物質」や「電磁波」に気をつけたおうちだから、ということと、本物の自然素材に包まれたおうちだからではないでしょうか?
もちろん自然素材を使いながら、温熱環境にも地震対策にも配慮したお家です。
私が考えるお家は「化学物質や電磁波などを気にしない」、「自然の匂いに囲まれた」気持ちの良い家をつくることです。
私は「子どもたちが笑顔で元気に過ごせる家」、「本物の木の匂いのする、気持ちのいい家」をつくり続けていきたいと考えております。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所