毎週土曜日は援農の日です。
その理由は、以前もお伝えさせていただきました。
安心安全な食べ物を確保するための知識を得ることと安心安全な食べ物をつくる人たちとの人脈をつくること、です。
今日は流通(野菜の販売)の話。
例えば、大根1本100円で売るとします。
加工用は本来はキログラム単位での出荷価格なのですが、単純に1本40円と仮定します。
とある加工専門で野菜を購入している会社さんのところでは
大根を刺身のツマに加工したり、総菜用に加工したりしています。
中には、キムチ屋さんから加工用の大根を1本70円で売ってほしい、という依頼もあるそうです。
はい、ここで、では農家さんが直接、キムチ屋さんに加工用の大根を1本70円で販売すれば、
単純に1本あたり30円高く売れることになり、儲けが増えるように思います。
しかしそうはならないらしいのです。
例えば、キムチ屋さんに納品するためには、〇月〇日までに〇〇キログラム欲しい、ですとか
箱は専用のこの箱に入れて欲しい、などのご要望があるそうです。
そうしますと、例えば、加工専門の会社さんであれば、他の農家さんからも大根を仕入れて
おりますので、大根が足りなくなる、ということはありません。
万が一足りない場合でも、取引農家さんに相談したり、市場などに行って仕入れてくることも可能です。
しかし、いち農家さんの場合、足りないからと言いましてどこからから購入してくる、ということは
価格的にも手間的もとても負担が増えます。
また、箱も1箱当たり〇〇円で購入しなければなりません。
キムチ屋さん用にはこの箱、加工会社さん用にはこの箱、と別々に購入したり、箱詰めしたりすることは、こちらも価格的にも手間的にも負担が増えるそうです。
卸業者、中間業者さんを介さなければ、その分、利益も増えると単純に考えていた私は、そう単純なことではないことを教えていただきました。
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