先日、これからの電気はどのようになりますか??と質問をいただきました。
私は建築士ですのであくまで個人的な理想としまして以下のようなお話をさせていただきました。
■家電など身近な製品は
・200V化の家電が普及すれば電力消費量の削減につながると思うということ(発電量を少なくできること)、電磁波の影響が少なくなるというお話をさせていただきました。
これは消費電力量に対する電流量(A)が小さくなりますので磁場の影響が少なくなるとともに200V家電はアースが義務付けられますので電場の影響もなくなります。
・直流家電が普及すれば、電場・磁場の影響がなくなるというお話をさせていただきました。
■また発電に関しましては
・地域発電・地域暖房の供給
が理想と考えていることをお話しさせていただきました。
あくまで理想としての考えではございますが、できないことはないと思っております。
商品につきましてはすでに直流家電が少しずつではありますが出てきておりますね。
直流家電により電磁波の課題は解消されると思います。
地域発電・地域暖房の実現に関しましては
プレカット工場や木材工場で出る廃材を利用し、それを処理するための焼却処分時に発電し
余剰熱を地域の暖房に還元する仕組み。
ヨーロッパでは既に実現している地域もあります。
また日本でも中国木材さんが自社の電力を賄うために導入したりしておりましたね。
日本でもごみ集積場の熱を利用して発電および余剰熱を利用して地域発電・地域暖房が
実現できるとよいと思っております。しかし日本のゴミ集積場は生活の場から離れた地域
に建設されていることも多く、においの課題やごみ焼却時の汚染物質の放出などの課題もありますね。
ダイオキシンなどの課題は少なくなっていることはもちろん承知しておりますが、まだまだ課題点はあると認識しております。
地熱を利用した発電を取り組みはじめた企業もございますね。とても素晴らしい取り組みです。
そういえばアイスランドでしたか、海外で地熱発電の施設が紹介されていた記事を読んだことがありますが、その発電設備は日本製だったことを鮮明に覚えております。
日本には地熱発電の発電設備を海外に輸出するほど技術があるにもかかわらず、日本ではあまり活用されていないようです。またあまりしられていない状況です。
また私は今後の送電線網の課題を心配しております。いま張り巡らされている送電線網のメンテナンスはどのように行われていくのでしょう?その費用はどのように捻出していくのでしょう。
そのような観点から私は地域で発電、地域で消費する近場で完結する発電の仕組みが理想と考えております。
私は木材会社などと協力して、できればそれほど大掛かりではなく、廃材による地域の発電をまかない、売電により収益をあげ、輸入資源により料金が左右されない持続可能な発電および暖房ができれば理想ではないかな、と考えております。
そのためには地域の必要電力量と発電に伴う廃材量、また発電設備は最低2機は必要で交代でメンテナンスが行える仕組みなど考えなければなりません。
その他、以前にもお話しさせていただきましたが小水力発電も理想です。しかし日本は水利権の課題もありなかなか難しいと考えております。北の国からで吾郎さんが実践してましたね(笑)
地域ではなく個別の発電としましては、なかなか課題の多い商品ではありますが太陽光パネルと蓄電池がいまのところは現実的な対応ではないでしょうか?
もちろん太陽光パネルの課題点は承知の上での話です。
本来は持続可能な木材などの廃材を利用した「地域発電・地域暖房」が私の理想とするところです。
日本の年間の木材の供給量など知れば知るほど地域発電、地域暖房の夢は膨らみます。
未来の子どもたちに原子力発電などに頼らない世の中を残したい。その想いでこの仕事をしております。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所