ある野菜が昨年から高騰が続いているそうです。
商社さんからの情報ですが、それはその野菜を〇〇トン、A国へ輸出する契約を結んでいたのですが、その野菜の生産国Bからの輸入が異常気象の影響で激減したことが原因で、商社としてはA国へ約束の数量を輸出しなければならないために、日本国内のその野菜を買いあさり、その結果、その野菜が高騰を続け、通常の何倍もの価格になってしまったという経緯があるそうです。
そこで今度はタネや農業機械の販売業者さんの話になります。その野菜のタネは今年はほぼ完売、収穫用の機械も売れ行き好調とのこと。つまり今年はその野菜の栽培を大幅に増やした農家さんがおられるということですね。
しかしここでまた商社さんの話に戻りますが、残念ながら今年はその野菜の輸入が順調のため、昨年末のような高騰はしないだろうとのことでした。
野菜の高騰には日本国内の天候不順などにより収量が減る以外にも、商社さんが絡んだ今回のような事情もあるようです。
普通に考えますと長雨の影響や日照不足で日本国内で収量が減り、野菜が高騰することは想像しやすいですが、いまは商社さんの絡みなどもあり、なかなか難しいものですね。
また端境期といいまして、ちょうどある地域の野菜が収穫が終わり、違う地域から同じ野菜を得ようとした際にタイムラグが生じることがあります。
そのタイムラグの時期はその野菜自体の流通量が少なくなるため、一時的に高騰することもあるようです。
しかしゆっくり廻りを見渡してみますと、そのような中でも安定供給している農家さんはたくさんいらっしゃいます。
小売店だけで判断せずに、ちょっと路地を廻ってみたり、農家さん直営のお店を覗いてみたりしてみてください。適正価格で野菜を購入できるところもあると思いますよ。
ひと・すまい・くらし