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ハーバードサンデル第1回 続き2 2012年8月16日  木曜日 深夜

2012-08-17 01:59:22 | justice




彼から5つの臓器を抜き取れば、その人は死ぬが、5人を助けられる。
自分ならどうする??

一回切ります。2012年8月13日月曜お昼


再開 2012年8月16日  木曜日 深夜

男4:僕は違う可能性に賭けたいです。5人のうち最初に亡くなった人の臓器を使ってほかの4人を助けます。

サンデル:おもしろい(笑)

参照:「ハーバード白熱教室講義録上巻」p19-

サンデル:さて、今までの話から一歩離れて、議論が展開してきた方向について考えてみよう。いくつかの道徳の原理が姿を見せ始めている。



Consequential…帰結主義的考え方
行為の帰結(結果)に道徳性を求める
例:ベンサム、ミル(18世紀イギリス)、功利主義

Categorical…定言的考え方
帰結ではなく行為の動機に道徳性を求める
例:「5人より1人を殺すほうがよい」という考えに対しては、そもそも人を殺すこと自体が間違っている、と考える。
代表者:カント(18世紀ドイツ)







我々は過去の名著を読み、日常生活の問いを明らかにしていく。

to bring out what’s at stake in our daily lives, including our political lives for philosophy.

しかしここで警告が一つある。哲学は私たちがすでに知っていることに直面させて考え、動揺させるからだ。
“I have to issue a warning. Risks are both personal and political.”
“The risks spring from the fact that philosophy teaches us and unsettles us by confronting us with what we already know.”


Personal risks…今まで慣れ親しんでいたものを見知らぬものに変えてしまう
“It works by taking what we know from familiar unquestioned settings and making it strange.”
“Philosophy estranges us from the faimilar; not by supplying new information, but by inviting and provoking a new way of seeing.”

政治的リスク…哲学は人を社会から離してしまう可能性があるということ。
“Philosophy is a distancing, even debilitating(弱める)activity.”
ソクラテスの時代もそうだった。「ゴルギアス」の中でソクラテスの友人、カリクレスは彼に哲学をしないように言う。
「人生のしかるべき時に節度をもって扱わないと、破滅する」
And you see this in Socrates, “the Gorgias” Callicles, tries to talk him out of philosophizing. (面白い動詞だなぁ)
“Philosophy is a pretty toy, if one indulges in it at the right time of life, but if one pursues it further than one should it is absolute ruin.”


“quit philosophizing, get real, go to business school.”



哲学を否定する時によくつかわれる言い訳、それは懐疑主義(skepticism)だ。

(Skepticismはもともと
ギリシャ語のskepsis ‘inquiry, doubt’ からきているようです。(Oxford Dictionary of English))


「私たちや過去の哲学者たちは、いろいろな問いについて長年、考え、議論してきたけど、結局答えが見つからないじゃないか」
「僕らにも解決できないから、各自が自分なりの原理を持てばよい。論じても無駄だ。」


“We didn’t resolve, once for all, either the cases.”
“If Aristotle and Locke, Kant and Mill haven’t resolved, we, students, also could not resolve them, it’s just a matter of each person having his or her own principles, there no need to be said about it, no way of reasoning.”

これに対してサンデルはこう答える。


これらの問いが長く議論されてきた、まさにその事実が、この問いの解決は不可でも、議論を続けることは避けられないということを示している。


“The fact that they have recurred(繰り返す) and persisted may suggest that though they’re impossible in one sense, they’re unavoidable in another.”


それらが避けられないのは、我々は日々、これらの問いに答えを出しながら生きているからだ。(かっこいい!)
“The reason they’re inescapable is that we live some answer to these questions every day.”


◎講義の目的は理性の不安を目覚めさせ、それがどこへ導いていくのかを見届けることだ。ありがとう。
“the aim is to awaken the restlessness(不安) of reason and to see where it might lead.”
Thank you.
一回切ります。8,17、10時

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