氷月神示 黄煙の48

国之常立神より皆様へ

…まだ、エデンの園の見張りの智天使(ケルビム)は、戻って来ィひんなァ…もう少し、話の続きをするかな、(みんな、げんなり、話のジゴクや、)
あンたら、どないや？ 疲れてへん？
みんな、横たわり：どうにかこうにかして、この夢幻の国から出してくれや、
江戸時代に漂流し、ロシア人にとらわれた大黒屋光太夫みたいな気分や
ここどこ？ あなた誰？みたいな
怪しイ鉄道に幽体で乗せられて、宇宙を漂流し、着いた先が門番も居ない、古びた園なンテ……
わし：不安にならんでもええ
(幻の紙を渡し、) はい、これが園の説明書
みんな、紙を見て： 何々？ 園の見どころ………、昔、エデンの園には2本の木がありました
立派な木でした
しかし、アダムとイブの事件後、しばらくして『知恵の木』はよそへ移され、残った『生命の樹』も、二千年程前から行方不明に……ではありませんが、よそへ移植されました
…なんやこれ？ つまり、エデンの園には、主な木は何もない、ということ？
わし：そうや……わしの説ではな、(公式には『生命の樹』だけがあるコトニナッテイル)
みんな：何で、そう言いきれるんや？ 空っぽの園やと
わし：勿論、根拠はあるデ
それを、これから説明スル
みんな：待てよ……智天使は、確か、その『生命の樹』を守るために、後から置かれたんやろ、
それなら、守るべき『生命の樹』がなければ、もうそこにいる必要はないやンか、
もう1つの番人の、回る炎の剣、とかいうのもな、
わい：その通りや ご名答、よくわかりましたね
だカラ、今は誰も居ないのや
みな：それなのに、連れて来たんか、
わい：百聞は一見に如かずや
ゴ…も、ホイホイに居るか居ないかは、ほんとうに見るまで、わからンやろ、
みんな：変な例出しよッテ……

わし (幻の携帯を出すふりをして、)：…あ、もしもし、ケルビム？
…今どこ？ 地球か………当分、園に帰らへんの？
こっちは大丈夫やけド、戸締まりしたあるし、
数十年先でないと帰らへんかも？………その先も未定やてか、
わかッた、健康に気をつけてな、お前はすぐムリするさかイ、ティン
みんな：なんや……人間に対するような、会話やな、
顔が4つある、怪物やろ？ むしろ会わんで、ほっとするわ、
…それから、もう1つの番人の、燃える剣、とかはどうしたン？
わし：やはり、出張中でな、ケルビムよりは足しげく戻ってくるけド、
みな：おかしいな、剣にアシ、てあるのんかいな、人間やあるまいし、
わし：……あンたら、木とか怪物の天使とか、剣とか、そのまま受けとめたラあかんデ、
これは、壮大な比喩なんや、神さまなりのな、