書物に書かれて残っていることが、必ずしも正確ではないかもしれないと、言いました
ですから、少し、さらに私の感想を述べさせていただきます
マタイの福音書にこのような話があります
ある時、1人の金持ちの青年がキリストの所にやってきて、永遠の命を得る方法を聞いた
彼は戒律をよく守っており落ち度はなかったが、キリストはこう言った
「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、私に従いなさい。」
青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。
イエスは弟子たちに言われた。
「はっきり言っておく。金持ちが天の国に入るのは難しい。重ねて言うが、金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方が、まだ易しい。」
これについて、やはり疑問がわきます
確かに、財産を処分して貧しい人達に分け与えるのは良いことのように思えますが、無一文にまでなる必要があるのでしょうか
人間は、己れや家族が健康に生きていくのに必要なだけの衣食住を確保する権利があります
相手が幸せになって、自分が不自由不便で経済的に不幸になるのは、天秤の片方が異様に下がって、不公平です
神様は、不公平を好まれません
以前に我々が言ったように、富士山のすそ野のように、四方八方へ恵みが延びてみんなが同等に潤うことが、神様の望みです
シーソーのように、片側が上がって片側が下がるのでは、いけないのです
それは、限られたものをあっちへやったりこっちへやったりして、誰かを不自由にしているだけで何の解決にもなりません
お金でもそうですが、誰かだけが多くため込んで誰かが飢えに苦しむのでは、片手落ちどころか、千手落ちになります
神様はそういうことを避けたくて、古来より人間にお使いをつかわされ、どうかみんな仲良くして、限られた資源を公平に (単なる機械的平等にではありません、各自の状況に合わせて適切な満足できる分量を、ということです) 分けてほしいと、お考えです
あるいは各自知恵を出し合って、物を増産して分けたり、お年寄りや子供など弱者から優先して配分するなど、人類が仲良く安心して、全体として公平感を感じつつ生きていけるようにすべきです
それは、今のコンピューターなど高度に機械化された世の中では、正しく各自の状況の情報を集めれば、全世界的に適切な対応は可能ですから、心の善良で賢明な人達に総合判断を任せれば、
地球的な飢餓や不便は解消されていくでしょう
あくまでも理想ですが、そのためには人々は善良で賢明なリーダー達を生み出すために、道徳や正しい科学的教育を行い、親切や謙虚さ、公正さ、互いにある種の献身的態度(危険を伴わない程度で結構)を身につけられるようにしていくべきでしょう
…そのような世の中はみなさんの心がけ次第で生まれるのです
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