『大明一統志』(1461年)
明国の地理書である『大明一統志』(1461年)の「福建省福州府」の項には、「東のかた海岸に至る一百九十里」と記されています。
百九十里(約100キロメートル)は、福州の本府所在地から海岸までの距離であり、「明国の領土は海岸まで」ということを示した記述です。
つまり、当時の明国の福建省の国境は海岸であり、明国は、尖閣諸島を明らかに「国外」と認識していたことになります。
明国の領土が海岸までならば、海の向こうにある魚釣島は、当然、明国の領土であるはずがありません。
※参考 明国地図、尖閣は「国外」 中国公式見解を否定 石井准教授「具体的反論を」(八重山日報 2012.10.6)
『大明一統志』天順本(統一印刷公司)より、福建省福州府の項目(八重山日報2012.10.6より)