一時帰国しましたので、中国に戻った際には例によって集中隔離を受けなければなりません。
北京の住民には10日間の集中隔離が求められます。
問答無用です。
やれやれです。
成田で祖国に別れを告げ...
青島に着きます。
こういう人たちに誘導されて空港内を移動します。
ANA機を降りた乗客は、全員が指定施設である西海岸区の青島紅樹林度假世界というホテルに送り込まれます。自分で選ぶことはできません。
僕が赴任した2年前は14日間でした。
その後21日に延長されて、今は10日間です。
まあ、21日間を経験してきた先人たちに比べれば恵まれているとはいえます。
青島の隔離生活はどうでしょうか。
僕が宛がわれた部屋は21階の南向きのオーシャンビューの部屋でした。
今は隔離専用ですが、元々はリゾートホテルだったようです。
景色は良好です。
この部屋で10泊します。その間、一歩も部屋から出られず、軟禁状態におかれます。
部屋の広さは40㎡ぐらいでしょうか。十分な広さです。
ベランダがありますが、ストッパーが設置されていて窓を開けられるのは15センチほどだけですので、外に出ることはできません。ここは残念です。
しかし、十分な運動できないことと食事が難儀します。
運動は長年の習慣ですので、1日なら我慢できるのですが、2日目から早くも苦痛になってきました。
食事は自分でメニューをチョイスすることができず、一日3食、ホテルから配膳されてくる弁当のみです。これも1日ならいいのですが、2日目から早くも飽きがきます。
コンコンと部屋がノックされると、ドアの開けたところにあるテーブルに食事が置かれています。
似たようなメニューばかりです。
若いコックがメニューを考えているのか、肉と脂が多いコテコテの高カロリーの食事が続きます。半分も食べられません。
酒があればいいのですが、酒は注文できません。
豆腐や野菜や麺が食べたいなぁ、と思います。
幸いというべきかわかりませんが、一時帰国中に仕事がたくさん溜まっていたので、パソコンに向かって仕事をする必要がありました。この時間は集中していたので、時間が短く感じました。
夜はさっさと寝てしまいます。早起きはせずに、寝ていられるだけ寝ます。寝ている時間は過ぎるのが早いので、できるだけ目が覚めないでくれ、と祈りながら眠りにつきます。
隔離の10日のうちに日々涼しくなり、季節が秋に向かっていくことを肌で感じました。
しかし、世界が終息に向けて歩みを進めているのに、考えものです。
国民一人一人の福祉や人権を軽視し、権力や懲罰を盾に強権的な措置を取るのはこの国の特徴ですが、どれだけ長くこの国で暮らそうが、なかなか付いていけないものです。
2年前の隔離も苦痛でしたが、今回もやっぱり苦痛です。
ことごとく自分は隔離に向いていないということを確認しました。
いつまでこの国がこんな厳格な水際措置を続けるのか分かりませんが、もう二度と隔離はごめんです。
この措置が続く限り、一時帰国はこれを最初で最後にしようと考えています。早くコロナ前の水際措置が戻ってくることを祈ります。
ホテルの外観です。隔離が終わった日に撮影しました。