北海リサイクルセンターのお仕事

北海道にある産業廃棄物処分場の日々を中心に地域の情報や管理人の趣味を綴るブログ

木くずの旅

2012-03-19 | 今日のお仕事



今日は久しぶりに木くずの破砕をやりました。

というわけで、木くずになった気分でご覧ください。







保管場所に積まれた解体現場からの木くず。

グラップル付きの機械でムギュッと掴み上げられた木くずは、
大きなホッパーの中に少しずつ少しずつ振り入れられます。

あまり長いと入れる前に上手く機械で折られます。
長いのを無理に入れると、下にあるベルトコンベアの
ベルトに穴を開けてしまうからです。







ホッパーの中の刃で噛み込まれて小さく砕かれた木くず。
次には網のようになった振動ふるいへ送られます。







細かく動く振動ふるいの上でポンポンとジャンプ。
細かい土やガレキなどはここでふるい落とされてしまいますよ。

木くずはジャンプしながら前へ前へと進んでいます。

先には手選別ラインがあるのです。
2人~3人の人が並び、金属・紙・グラスウール片など
木くず以外の混入物を種類ごとに取り除いています。
ここの人数やペースによって
最初の投入量や速度も変えなければいけないんですよ。







ちょっと長いままの木くずは出口で詰まってしまうので
こうして様子を見ながら最後のベルトコンベアに
うまく載せてあげなくてはいけません。







ここが最後のベルトコンベア。
ジェットコースターのように高い位置まで昇ったら、
最後はチップの山にダイビングです。

青い網は以前はありませんでした。
強い風が吹きぬける北海リサイクルセンターでは
風が吹くと木くずがうまく山へ落ちません。
何年も何年も散らかった木くずを集めることをしていました。
あるとき仕事に来ていたとある人の提案でこの網をつけたところ
四方へ飛び散ることが無くなくなったのです。

一人一人の創意工夫がうまく作用した例と言えるでしょう。



何人もの人が関わるこの機械では、自分の持ち場だけではなく
一人がいくつものことを考えながら作業しなくてはならない
とても難しい仕事なのです。



今日は冷たい風が吹く中(途中で何度も雪が降ったりして)
手選別をする人たちはとても大変だったと思います。

また明日も引き続きこの仕事もやる予定。皆さんよろしくお願い致します。


ユキ







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