件の暗殺騒動の舞台となった、マレ-シア。彼の地の警察は、この騒動に関わった人物をほぼ特定し北朝鮮へ身柄引き渡しを要求。会見ではマレ-シア警察のトップが世界各国のマスメディアに対応していたが、この御仁、面構えが物凄くイイ。
穏やかな表情のなかに憤怒の念が見て取れる、裏社会の大物に共通する匂いをあたしの感性は嗅ぎ付けた(笑)。 マレ-シアは長らく他国の侵略に晒された悲劇の地でもある。近年は国内におけるマレ-人と華人の民族対立はあるものの、他国とは概ね良好状態であったのだが、中国の南シナ海における一方的な主権主張のアオリを受けて予断を許さない模様。
そんな背景もあってか、マレ-シアの軍事力は東南アジアトップクラスなのねん。戦闘機に至っては、アメリカとロシアから世界的評価の高い機体(F/A-18DとSu-30MKI)を少数ながら購入しており、バリバリの武闘派ぜよ。
そんなお国柄であるからして、治安の長たる警察組織のトップともなれば、生半可な覚悟では務まらんでっしゃろ。数々の死線をくぐり抜けた、裏社会の連中も震え上がる猛者中の猛者に違いあるまいて。
今回、国家的要人を手前ん家の庭(空港)で始末されたとあっちゃあ、自身の面目丸潰れだもんな。警察のトップだから、引退後は政界や民間企業の重役に転身出来る花形ポジション。それがオジャンになりかねないとあっては、ハラワタ煮えくり返っているだろうに、衆人環視の最中、努めて冷静さを装える器用さに感服。
それにしても、捨て駒にされたとおぼしきおネエちゃん、場末のフィリピンパブでよく見た顔だったわ(苦笑)。