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出会い

「ひととの出会いはとても大切にしたい・・・・」

「私は精一杯応援したんだよね・・・・」

そう言って、そのひとは涙した。

**

朝、メールをチャックすると、そのひとから、とても緊迫して悩んでいるメールがあった。

「午後からなら時間が取れます」と送った。

そのひとも時間がとれる と。。 伺って話をした。

近くだし、ごった煮進行状態が終わり、つかの間のゆったりできる時でもあったから。。

(これを書いている今思うに、、それも何かの縁か。。)

・・

そのひとは、家のそばで仕事場をつくる計画をされているのだけど、ご自分でプランを考え、見積を頼んだ施行者から「それは予算では難しい」とダメだしされ、そのたびに作り変え、、、ほとんど何もない状態までしぼって金額を合わせようと、精一杯努力された。

出てきた金額は、、、希望から、、遠かった。。

当事者ではないから、施工者の考えも、金額の本意もわからない。仮にその金額が正しかったとして・・・でも、施工のプロして、依頼者の話をきちんと聞いて、内容をまとめたのだろうか。。・・・そのひとから聞く話では、・・・ そうは思えなかった。

建築の仕事には、夢が込められている。それが、住宅や小さな建物で、施主が直接であればあるほど。。

それに答えるためには、きちんと話を聞き、できる事、できない事を、きちんと説明しなければならない。さらに、同じ夢をもって、実現しようとするチャレンジもしなければならない。

ぼくらは魔法使いではない。予算がいくら、、と言われて、、、夢いっぱい詰め込んだものを実現する事はできない。でも、全部じゃなくても、、ほんの少しとなってしまうかもしれないけど、・・・いや、たとえほんの少ししかできないとしても 夢を実現したい と思う。

ダメ!・・ダメ!・・ では、いっしょに夢を見る事はできない。

他人の仕事の仕方をどうのこうの言いたくはない。

ただ、言いたい。

  いっしょに夢みないで、仕事して・・・楽しいですか。

**

同じように夢を見て、、同じように苦しみ、、、同じように喜びたい。

その夢を、冷淡に、、、土足で踏むような事は、、あってはならない。

誰にも涙を流してほしくない。。笑顔であって欲しい。。

ぼくらの仕事で。。

**

改めて自分に、それを問う。

S-COCO と記した時の気持ちを忘れてはいないか・・・

ひととの出会い・・・ ひとの笑顔・・・

それに、ぼくらは生かされている。

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