まとめ・・・
後知恵と言うか、振り返ってみれば・・強烈な痛みがあるまでに色々と兆候はあったと思う。
長時間立ち読みしていてなんか妙に左腰が重だるくなりやすかったこと
ウォーキングしていて突如左足に痛みとツッパリが出るということがあったということ
車の運転席に座っていて腰を曲げていると左下腹部に鈍痛が発生していたこと
あと・・痛みが起こる直前にあった一見不思議現象に思える偶然(適当に聞き流してね)
☆父親にも一ヶ月前に良く似た感じの痛みが発生していた(同時じゃなくて良かった)
☆ベッドの下に敷く木板を出張先で忘れた
☆忘れたので買った木版が初日にパッキリ割れた
☆痛みの起こる二日前に出張先でバイクがパンクした
結果的に大本になったのはL2の椎間板の損傷・・経年劣化によるものと普段ムリな姿勢をしていたから・・だと思われます。そこに負担が掛かってると分かれば、重点的にねじりを入れたりしてケア出来たんだろうけど、思い至りませんでした。
ただ、虚実陰陽の話からすると、ヘルニアを起こすのは「腎虚」と呼ばれている状態だそうで、なるほど男性に多いというので納得。
腎は髪の毛に現れたりするそうですが、アルコールを飲まない僕は髪の毛が比較的豊富なほうで、ちょっと思い至らなかった・・。
逆に、以前僕が慢性腰痛を持っていた時には腎臓が下がっていたのが原因だったので、常に腎実になっていると勘違いして普段のケアで、腎臓から気を抜くような事をしていたのも悪かったな・・と。
腎臓と対になってるのは膀胱で、腎臓が強いと膀胱は弱くなるそうです。
僕は周期的に発生する頻尿を(前の経験から)腎臓が原因だとばっかり考えてたんですが、本当は膀胱が実になってたと言うのが本当の理由っぽい。と言うのも、お風呂で膀胱の硬さに気づいて緩めた翌日から目に見えて一日の尿の回数が減っている(尿量は減って無いと思う)。
とにかく思っていたよりも相当早く動けるようになったということと、実際に自分で痛みを経験したのは貴重な事だと思いました。また、陰陽虚実の理論とオステの理論の接点と言うか・・そういうのも自分なりに発見できて良かったです。
以下、日毎の流れを一応書いておきます(日記から抜粋)
1日目(19日)
まさかこの年末のタイミングで腰痛とは・・
ぎっくり発生初日には「まあ、寝ていれば数日で戻るだろう」などと軽く考えて、とりあえず横になって過ごす。
とにかく寝転んでいても腰が痛い。なぜか仰向けよりも横向き、特に左を下にして寝ると痛い。痛みは腰そのものに出るというよりは、お尻から骨盤に沿って下腹部、それから太ももの前側に放散される感じ。特に下腹部の痛みは骨盤の内側に沿うようにして痛みが広がって非常に苦痛。
起き上がるのに呼吸を止めてまず左側を下にして、そこから腕の力で上半身を少しだけ浮かせてうつぶせになり腕立ての要領で身体を起こす。トイレに起きるのも非常な苦労があるので、食事も飲み物も取らずにひたすら眠る。まあ、痛みのせいか食欲は全然無いのだが。
動けなくても座れれば雑用が出来るかも・・と思ったが、座ったらたちまち左腰が張り詰めて行くのが分かる。
2日目(20)
一夜明けて、目を覚ますと、どうやらゆっくり起き上がるくらいは出来るようになっていた。そこで嫌な汗を流し去ろうかと思ってシャワーを浴びたのだけど、浴室から出てバスタオルを取ろうと前かがみになったところで腰に激痛が走って、そのまま再び布団に倒れこんでしまったのでありました。
とにかく痛みが普通ではなくてしかも基本的にどの方向を向いて寝転んでいても痛い。自分の判断ではいわゆる疲労から来る筋肉痛では無い感じ。考えられるのは内臓と椎間板か・・それとも圧迫骨折か・・。特に、腰椎の上部の方を触診してみると痛みが太ももや骨盤内に放散する感じがあったので、圧迫骨折を恐れる。
3日目(21)
とりあえず寝ていてもしょうがないので骨折かどうかを判断するために整形外科へ。父親に車で送ってもらうが、走行中の振動で痛みが出るのでずっと空気椅子みたいな感じでお尻を浮かせて耐える。
レントゲン撮影の結果、もっとも恐れていた骨折は無し。見る限り骨は健康そのものだった。となると・・内臓か、脊髄か、椎間板の損傷か・・と言うところ。椎間板の損傷はMRIでないと分からないので、とりあえずどうしようもなかったらまたお願いするということで帰宅(40分も仰向けで寝転がっておくなんてムリなので)。
処方された痛み止めを服用するが・・先生からはちょっと強めのを出しておきますと言われたが全然効かない。
ひたすら寝転びながら、内臓を触って見たり、手のツボ療法で痛みのある部位に刺激を送ってみたりするが目立った効果無し。
とにかくご飯も食べずひたすらミカンを食べながら過ごす。内臓に原因があるとしたら消化器系に負担をかけるのは良くないし、そもそも食欲無いですし。
4日目(22)
骨折が無いのならという事で、うつぶせに寝転がり上半身を反らすストレッチを行ってみる。やっぱり強烈に腰につっぱりが来るが嫌な感じではない。
やっぱりひたすら寝転がって過ごす。
5日目(23)
肋骨12番の下あたりが妙に張り詰めてくるので、そろそろ日数も経ったので、その張り詰めた部分に感じるシコリみたいなものをひたすら揉んで散らす。また、仙腸関節周りやらお尻周辺も指やテニスボールで塊を散らすと腰が楽になるのが分かる。
だが、せっかく楽になったのに起き上がって座ったりしてると見る見る硬くなってゆくのが分かる。やっぱり椎間板関係かなぁ・・
この頃、いくら触って見ても改善しない事もあったし何より考える時間がやたらとあるのでついつい将来のこととかを考える。
このまま腰の痛みを抱えたままだとしたらオステの施術なんて出来ないし・・最悪の場合、日常の活動にも支障が出るようだったら家族にも迷惑をかけるし・・これはもう、なんとか家族の体面を汚さないような方法でこの世とおさらばするしかないな・・出来れば保険金が出たほうが良いから自殺と思われない方法が良いんだけど、そうすると苦しそうだからなぁ・・などとしきりに考える。
6日目(24)
寝転がってるうちに腰方形筋と骨盤周りの筋肉をたっぷりと緩めておくとある程度は座ってられるので、その時間を使って手のツボ先生の掲示板に困ってることと対策を質問する。自分なりにはやってたんだけど・・神戸まで片道1時間電車に乗って移動するのも厳しいし。
返事が車での間、椎間板にかかる圧力を減らすために自力で牽引スラストもどきを行う。
父親から「いつまでも寝転がっていても仕方ないので、奈良のカイロまで送るから施術を受けろ」と言われてヘコむ。僕が何もせずに寝転がっていると思われているのだろうか・・ショック。
それだけではなくて、もしも椎間板の損傷と言う事態だとすれば、カイロ的なスラスト(まず間違いなくランバーロールと言う横向きで捻るヤツをやるだろうから)は、危険があるかも知れないし、それをやったからと言って飛び出してるのではなくて損傷をしてる椎間板に良い影響があるとは・・と思ったからでもあるのだけど。
夜、寝転んでいる間にためた緩みを利用してお風呂に入る。が、その前にストレッチをするか・・と始めたが、女座りからお尻を左に落としての左旋回のストレッチを行った際に、再び腰と太ももに猛烈な痛み。そのせいで女座りの状態から仰向けの状態になるのに10分くらいかかる。
しかし段々と痛みの対処に慣れてきて、そこから反らしストレッチと腰方形筋・骨盤周りを緩めて、なんとかリカバリーする。
ちょっと頑張ったらお風呂に入れそうだったので、お風呂へ。浴槽の中で下腹部を触診していて突如今まで見落としていたところに気づく。膀胱が凄く固い(布団で寝転がってる状態だと触診が難しかったので気づけなかった)。更に、膀胱が右サイドに引っ張られた状態で固まっている。なるほど・・これで左向きに寝転がった状態が一番辛いのも理解できる。
浴槽で膀胱、骨盤隔膜などを徹底的に緩める。気のせいかも知れないが腰から感じる圧迫が膀胱を緩めるにしたがって楽になる気がする。これか!
7日目(25日)
朝起きると、昨日までの朝とは随分違う感覚。これはやはり内臓が効いたか・・と気分も明るくなる。まあ、一週間かかったけどどうせお正月休まないんだから良いか・・とか考えながらパソコンで雑用をこなす。
が・・長時間座っていたせいか立ち上がろうと思ったらやはり腰と太ももがガッチガチになっていた。
うむ・・内臓からの緊張を軽減することで腰は柔らかくなりやすくなったけど、椎間板関係の問題が残ってるうちは(←初期だからしょうがないと思うんだけど)やはり厳しいか・・。
ところで、痛みが放散する場所から推測して(デルマトームと言う分布図みたいなのがあります)、恐らく問題を起こしてるのはL2神経・・どうしたもんか・・
と、そう思って掲示板をチェックすると手のツボ療法の先生からお返事が。なんと、手のツボ療法はヘルニアに著効があるという!骨とかそういう深い部分に対する効果が凄いという話で早速アドバイスどおりの場所に例のマシンを使って寫する刺激を入れる。
本来ならば、その場所に30本くらい鍼を刺して30分以上放置するそうなので、とにかく長時間当てねば・・と、溜まっていたビデオを見ながら延々と数時間当てっぱなしにして過ごす。
8日目(26日)
朝起きると・・・!おおっ!! 腰の張りが全然違う。なんだかほぼ問題なく動けるような感じになっている。ここで油断するわけには行かないので、更に機械で刺激を入れる。ヘルニアに関連する臓器の虚実の調整なども行う。
なんだか希望が湧いてくる。
9日目(27日)
とうとう一週間経ったわけだけど・・。手のツボの影響であろうか前のように立ってたり座ってたりして腰お尻太ももが見る見る硬くなっていくと言うのは消え去った。
これが無いだけでも本当に安心できる。明日はいよいよ復帰第一号の施術を行うことになっていて、それが行けそうならお断りしていた方々に連絡をして埋め合わせをせねば・・それを占う意味でも大事な日なので慎重に行こう。
10日目(28日)
いよいよ復帰・・腰が曲がる体勢には絶対にならないように・・と気を使って施術をする。最初の1時間15分くらいは実に快調に施術をしていたのだが、突如左下肢に例の痛みの予兆が広がる。
怖かったので1時間半で終わりとさせていただいた(料金はもちろん割引で)。
終了後、ちょっと休んでいたらすぐに大丈夫になったけど・・やっぱり急性期だから用が無いときには出来るだけ脊柱に力が加わらないようにせねば・・と思った。
11日目(29日)
今日は連続でお二方施術させていただく予定になってて、しかも車で出張なのでさらに気を使って行動する。
結果・・途中の休憩を入れたりして6時間ほど活動していたけどなんとか完遂。5時間目くらいに一度危なかったかな・・けど、段々と無理ない体の使い方が分かってきて凌ぐことが出来た。
帰宅後、すぐさま横になり、12肋骨の下部のシコリを揉み解す。更に手のツボ療法などなど・・
これにてどうやら復活したと考えてもよかろう・・・となりました。