放浪記

底辺労働者/製版印刷業



貯蓄性の高い生命保険に加入して良かったと、後に思ったことがある。
手取りの収入の、かなり比率で貯蓄していた当時。


35年ほど昔、ある冬に、勤務先製版会社で、今年の冬はボーナスがありませんと言った。
生命保険の掛け金が払えなくなる。
夏に6000万円のカラースキャナーを買って、支払いに追われているようだ。

大学卒のA男が真っ先に辞めた。
同業他社ではボーナスがある。
辞めたくなって不思議はない。
低賃金で長時間労働。

当時、過労死ラインなどという言葉はなかったが、製版現場は100時間残業常態化。

ある日、午前3時ごろ、工場に私一人が残業してた。
誰かが外から窓を叩く。
開けたらスーツ姿の社長だった。
1000円くれて、朝ご飯食べなさいと言われた。
午前8:30から働いて、午前3時にまだ帰れない。

それで利益が出ない?
過当競争?
底辺労働者の現実がある。
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