宝泉寺 ブログ

 『恩送り』 次男の思い出と共に

恩送り

「恩送りと」は、「恩返し」に似ています。ちょっと違うのは、恩恵をいただいた方に返すのが「恩返し」。「恩送り」は、お返しするのではなくて、次につないでいくということです。
 亡くなった次男に対して、ご本山で勉強していることを聞いた大学の友人たちが「いったい、何の勉強をしているの?」と聞いたらしい。当時、茶髪でチャラい次男は、仏教とは縁遠い雰囲気を出していたので、どうせ、テキトーに勉強をしているんだろうと思いながら尋ねたとか。
 たまたま大学には、祖父に僧職(同じ宗派)をもつ同級生がいました。厳格な印象を持っていたので、茶髪でチャラい次男は、とても寺の子どもと思えなかったと思い出話を聞くほどです。
 さて、寺で何の勉強をしているのかという問いに対して、次男は「恩送り」の話をしたそうです。
 いったい、どう話したのかはわかりませんが、その話を聞いた友人たちは感動したそうです。友人が感動したと言うことは、次男も感動していたはずです。
 『恩送り』は、無限大に広がっていく可能性があります。一つもらったなら二つにしてつないでいく、そうしたら、どんどん広がっていきます。
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