今日(15日 水曜日)水田に獣害対策のネットを設置した。数年前からニホンシカが出没して農作物を食い荒らす獣害が発生している。農業は子どものころから親しんでいたが、ニホンシカの被害など凡そ経験したことがなかった。ところが数年前からニホンシカが出没し始めて被害が出てきた。ニホンシカなど奈良公園に行かなければ見られないと思っていたものが身近で見られるとは。ずーと以前から猪の被害はあったので、集落をぐるりととりまく電気牧柵が設置してあったが、数年前の豚コレラ(ブタ熱)の流行ので最近は見かけなくなった。かわりにニホンシカが出没しはじめた。電牧柵はイノシシには結構効果があったがニホンシカは簡単に乗り越えるので役に立たない。そこで水田や畑に2mくらいのネットを張り巡らすことになる。3年前からネットを張っているが、なかなか作業は苦しい。イノシシの電牧柵は下草を刈るくらいで相当に効果があるが。山林が荒れてしまって今まで山奥で生活できていた野生動物が人間の領域まで侵入してくる。まあ原因は国のいい加減な林業政策の結果だと思うが。まあ我々の世代が仕事ができるうちはいいが、手を引くことになると本当に田舎は荒れ果ててしまう。それは都会にも波及していくだろう。いやな時代になったものだ。
5月になって山々も緑に萌えてきた。それとともに農繁期がやってくる。まあ主にやっているのは僅かばかりの水田と家庭菜園に毛の生えた程度の畑だ。水田は機械化が進み起耕や代掻きなどあっという間にできてしまう。田植えも田植え機で作業するのでそんなに大変ではない。かつて半世紀前は田植えのために学校が休みになる「農繁休み」というのが1週間くらいあった。子どもも田植えに駆り出されていたわけだ。それを考えると本当に隔世の感がある。そして草との戦いが始まる。田畑の土手など、まあ平地ならばそんなに大変ではないが、うちのような中山間地では急斜面の大きな土手の草刈りになる。刈る面積も広い。自走式草刈り機で刈れるところはまだよいが、肩掛け式の普通の草刈り機だと本当に疲れるし時間もかかる。斜面で踏ん張りながら作業するのは大変だ。刈らなければならないところを一通り刈り終えると、最初に刈ったところがしっかり成長している。こんなことが9月まで続く。真夏など熱中症になりそうだよ。年も年だし止めれるものなら止めたいが、集落の真ん中で田畑を草ぼうぼうにすることもはばかられる。なんとかあと10年くらいは頑張るか!
4月の終わりに京都に行った。目的は京都市美術館(京セラ美術館)の参観だった。そこで出会ったのがす覚ましいインバウンドの波。美術館はともかく、その近くにある平安神宮や八坂神社などどこの国かと思いたくなる状態だった。6~7割は外国人(欧米系)、まあ中国や韓国の人は日本人と区別がつかないのでもっといたかもしれない。神宮道など本当に外国の雑踏みたいだ。困ったことはバスの混雑。東山から京都駅に向かうバスなど、朝晩のラッシュみたいだ。そしてほとんどが観光客(インバウンドの)。一般市民の生活の足としての役割がこれで果たせるのか。これはもう本当に公害のレベルだよ。