今回はあと半月ほどに迫った対独戦勝記念日(5月9日)以降もロシアが更に
戦闘を継続・拡大させていくかを占っています。
戦勝記念日までに東部2州制圧・勝利宣言がロシアの目標です。
ロシアが更に領土や安全保障のための野心を持って、ウクライナ全土及びそ
の周辺に至るまでを戦闘地域として拡大かさせるかを占っています。
写真は占いの結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、力のカードの逆位置です。
力のカードの逆位置は甘えや無気力、人任せや優柔不断、権勢を振るう、身
勝手や八つ当たりといった意味があります。
力のカード自体に理性や忍耐などの先にある結果という意味があるので、逆
向きであることを考えるとあまり良い解釈はできません。
ロシアは9日までに東部2州を制圧した上で、解放宣言を行ってひとまずは勝
利宣言することは間違いありません。
ウクライナ側の抵抗は今後も続き、結果としてはロシアの戦闘拡大は続くこ
とになります。
その場合も自身の問題ではなく、ウクライナ側・更にNATOに責任があるとし
て責任を転嫁して、完全勝利しなければならないという論理を国民や国際社
会に示すことになります。
戦闘は今後も泥沼化していき、戦線の拡大は更に悲劇を生むことになり、ロ
シアでも厭戦ムードが高まったり、ロシア側の傭兵による前線での残虐行為
は激しさを増すことになります。
ロシア自体もここで戦闘を止めることは難しく、国内でも暫くはウクライナ
全土制圧に向けた世論が主導となり、自ら泥沼に嵌る方向に行かざるを得な
い状況を迎えることになります。
次に環境条件ですが、教皇のカードの正位置です。
教皇のカードの正位置は、連帯や協調、信頼や自信、法秩序や規律、信条や
社会性、徳といった意味があります。
また、そのものズバリの意味として宗教や指導者といった意味もあります。
既にローマ教皇からも侵攻を非難されています。
まだロシア国内の正教指導者からは何も聞こえてきませんが、一つの国内の
カギとなりそうなのが、ロシア・当方正教会です。
既に多くの招集兵が戦闘の犠牲となり、先日の黒海艦隊の旗艦沈没について
も情報が国内で錯綜し、本来は流出すべきでない画像まで流出して、ロシア
国内でも情報公開をせざるを得なくなっています。
ここで力となりそうなのが、戦死・行方不明者の家族です。
彼らは戦勝ムードの中でまだ声は小さい状態ですが、戦闘拡大や長期化によ
って帰還する人数が減ることで、こうした人たちの声が徐々に強まり、これ
らの声が正教会にも影響を与えます。
プーチン政権以降は政治と宗教の関係は深まっているので、正教会の声を無
視した戦闘拡大はロシアでも厳しくなっていきます。
また、国際的な連携によるウクライナ支援は更に強化されます。
また、腰の重い中国やインドにも多少の変化も生じます。
インドは積極的な不関与から消極的な不関与にシフトしていきます。
ロシアからの兵器や食糧の確保が難しくなるからです。
中国は先週紹介した通り、この秋に共産党大会を迎えて習国家主席も政敵で
ある改革・解放派との権力争いに力を向けざるを得ず、思い切った方向に舵
を切ることはできません。
こうした影響もあってロシアの孤立化が更に目立っていきます。
また、中立国であった国々が態度を変えていき、ロシアにとってはどこも難
しい関係になっていきます。
日本に対して懐柔的な対応で漁業交渉を行ったことはこうしたことを意味し
、日本を取り込むことで東方の安全確保を行い、西方の戦闘に集中したいと
いう意識もあります。
世間ではロシアが日本に武力侵攻するという意見もありますが、これは全く
無視して良いと思います。
武力的な恣意行動をすることはありますが、戦力の主体を西方面に集中せざ
るを得ないロシアにとって、極東でも緊張が発生すれば二正面作戦となり、
兵站・輜重の大きな負担となるだけです。
そのため、核による恫喝や懐柔工作などで日本や韓国などを大人しくさせて
いれば良いと考えています。
日本を含めて国際社会が更にロシアを追い込んで行けるか、国際法に沿って
冷静な調査を行ってロシアを追及できるか、こうしたことも更に重要になっ
てくるでしょう。
いずれにせよ、戦闘拡大は避けられません。
日本も腹を括った対応が求められることになります。
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