占ってみた 中国はロシアとの協調関係を強化するか

こんにちは南仙台の父（hrperficio）です。
今回はウクライナ侵攻が泥沼化し、先行きが見えないロシアが中国との協調
関係を強化するかを占ってみました。
ロシアにとっては中国からの支援は現状打開のための大きな課題です。
一方で米国とロシアの影響力が低下する中で、中国は大国的な外交政策を進
め、ロシアを飲み込むとする勢いです。
ロシアにとっては中国の軍門に下ることは大きな賭けとなりますが、中国は
慎重な姿勢を見せ、肝心なところでは妥協していません。
さて、ロシアは現状打開を目指す中で中国からの協力を得られるのか、中国
は国際社会の批判を無視して、ロシアとの協調強化を図るのかを占いました。

写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。

まず結果ですが、カードは女帝カードの正位置が出ています。
女帝のカードの正位置は繁栄や豊穣、情熱や包容力、結果や行動、月日の長
さといった意味があります。
ここで重要なのは女帝のカードが出ている点ではないでしょうか。
女帝のカードは生産や豊穣などの意味があるので、中国にとっては利益を前
提とした協調関係であり、同盟や連帯のような関係ではなく、理性的な関係
といったものでもありません。
既に、中国の国力だけでなく権威がロシアを上回り、中国の庇護の下でしか
ロシアは立ち行かないということを暗示しています。
ロシアは中国の支援というよりも、中国を後ろ盾とした状態で今後は立ち振
る舞い、プーチン大統領は習近平国家主席よりも序列が明確に下になったと
いう意味になります。
そうした中で中国の方がより多くの資源や利益に恵まれることになり、ロシ
アは中国の朝貢体制下の属国として従わざるを得なくなっていきます。
現時点で、原油を国際価格よりも安価に輸入している中国にとっては、より
厳しい条件をロシアに突き付け、ロシアに対して様々な足枷を履かせること
でロシアを完全に従属させていく方向になっていきます。
中国はロシアを停戦に向けさせるカードを手に入れ、それを欧米との対決の
切り札としてちらつかせ、欧米の対中強硬路線への対抗を図ることになると
考えられます。
中国はロシアを隷属させることで対米強硬姿勢を更に強化させる手段を手中
にしたことになります。
ロシアはもう逃げることはできず、経済的にも軍事的にも政治的にも中国に
屈服することになります。

次に環境条件ですが、節制のカートの逆位置が出ています。
節制のカードの逆位置は浪費や消耗、生活の乱れや流出、無神経や思いやり
のなさといった意味があります。
ロシアを従属させることは中国の利益になるだけではなく、欧米側にとって
もより対中姿勢を強硬かさせてしまうリスクがあります。
中国は対決のためのカードを手中にはしましたが、これによって欧米は更に
中国から離反していき、経済の中国依存度の低下や様々な先端技術に対する
規制などが強化されていくことになります。
これによって、今までは民間ベースを隠れ蓑にしながら奪ってきた様々な情
報が入手できなくなっていきます。
また、ロシアも中国が思ったような恭順を見せるわけでもなく、事ある毎に
反発を見せていくことになります。
一時的に中ロ両者の利益はあるものの、この両者の関係もロシア側の予想以
上の反発によって制御が利かない状況にもなります。
中国としては自らの意思の下で大人しく従わせたいロシアに対して、ロシア
は身勝手な行動を続けることで、中ロの関係は中国と北朝鮮の関係性に更に
近づくことになります。
中国としては対米交渉の切り札としては有効ではあっても、必ずしも中国に
従わないロシアの行動は中国の悩みの種になるリスクもあります。
両国の相性は良くはありませんので、この方向になるのは致し方ないところ
ではあります。
また、ロシアもプーチン体制の一枚岩ということでもなく、対中隷属への反
発や経済的な利益流出への反発もあって、中国との関係はいずれぎくしゃく
していきます。
しかしながら現時点ではこれを止められる要素はなく、中ロ共に自らを泥沼
に落とし込む形になっていきます。

いずれにしてもウクライナ侵攻が簡単に解決もできず、中国も権威を見せら
れるだけの策も持っておらず、いずれはこの関係は破綻していきます。
お互いに後戻りできない状況に踏み出しており、今後も関係強化をすればす
るほど破綻の道を歩み続けることになりそうです。