今回は前半工程側(産卵から孵化・シラスウナギまで)が技術として確立
できていないウナギの養殖について占ってみました。
シラスウナギが激減する中で、日本ウナギだけでなく世界中のウナギがレ
ッドリストに登録されています。
最近は比較的生息数が多かったアフリカウナギまで目をつけられて、いず
れこれも含めて世界中の食用可のウナギが危機になりそうです。
そうした中で技術開発は行われており、一部で養殖の道が開けたものもあ
りますが、まだ道のりが遠いのが実態です。
さて、ウナギが絶滅して食べられなくなる前に完全養殖の技術は可能とな
るのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が対応策となります。
まず結果ですが、隠者のカードの逆位置が出ています。
隠者のカードの逆位置は閉鎖性や陰湿、消極的や無計画、誤解や悲観的、
邪推や崩壊、孤独や無神経といった意味があります。
まだウナギの生態が全て解明されておらず、特に産卵の環境や孵化の条件
といった解明がなされていない点が難しいところとされています。
こうした肝心なところがまだ明確にできず、こうした課題が解明される前
に乱獲が続けば、研究や保護の対応にも影響が出てきます。
隠者のカードの逆位置が示すワードはこうした難しいところがそのまま出
てしまっています。
おそらく研究自体も何らかの理由があって頓挫したり、実現の見込みがあ
ってもコストの面や地政学的な問題などもあるのでしょうか、様々な課題
のハードルが高過ぎて対応できないといったことにもなりそうです。
乱獲についても将来的なところを見越した考え方にはならず、規制や保護
を行うことも難しいような状況にもなるでしょう。
いずれにしても技術的な可能性だけでなく、周辺の環境も含めて困難とい
って良いのが実態ではないかと感じます。
次に対応策ですが、死のカードの逆位置が出ています。
死のカードの逆位置はリスタートや新展開、上昇や立ち直り、再生や再構
築といった意味があります。
死のカード自体にも終末や死の意味はあります。
従って、絶滅させないための努力を必死にしなければならないといった意
味で捉えることができると思います。
既に、かなり厳しい状況であることをカードが示しています。
それを乗り越えるだけの新たな考え方も単に経済的なメリットも両立した
形を追究するといったレベルでなく、もっと強制力の強い規制でなければ
意味がないことを暗示しています。
また、カードの示す意味としてはまだタイムアウトではなく、やり方次第
で可能な状況は残されているというところにあります。
今はローカルで研究されている形を世界的な方向で取り上げていく、消費
についての規制も更に強化していく、乱獲や密猟などの対策だけでなく、
生育や産卵といった場所の保全など、やるべき対応はかなり広範となり
ます。
もうぎりぎりの段階に来てしまったのは間違いありません。
このままいくと食べられないどころか、博物館で資料としてウナギを見る
ことができるレベルの存在にまで行きつくことになるでしょう。
本腰を入れて保護、養殖による個体増加の対応など、様々な観点から対策
を進めなければならないようです。
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