こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
今回は金の価格を取り上げてみました。
一時期大きな価格上昇を見せていた金の価格ですが、中国の景気減退による
金の購入意欲減退によって価格を大きく下げました。
インドと中国の購入意欲の高まりは金の価格上昇に大きく貢献していました
が、中国の景気減退によって中流層までの金購入が大きく減退して価格は下
落になりました。
中国の景気減退は金だけでなく、不動産にも大きな影響を与えており、先行
き不透明な中国経済は世界経済にも影を落としています。
果たして金の価格は中国の景気に伴って更なる下落となるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、戦車のカードの逆位置が出ています。
戦車のカードの逆位置は暴走や不注意、失敗や焦り、挫折やイライラ、劣勢
や停滞といった意味があります。
このところは金も価格が上がっていますが、おそらく一時的な現象に留まる
ことになるでしょう。
中国の景気自体はこれまでの経済政策の失敗によるもので、金融システムを
含めてコントロールを見誤った結果として、かなり状況は良くない形に入っ
ています。
今後も回復する見込みは難しい上に、中国国内の政治動向も経済優先に舵を
切れる状態になく、むしろ更に厳しい状態に向かっていくことになります。
そのため、その反動として中国を中心として金融資産への混乱はまだまだ続
き、先行きはまったく見通せない状態になるでしょう。
今後もあらゆる投資資産への信頼度が低下する中で、金もそのあおりを受け
て長期的な市場価格の停滞が続きます。
ただし大きな下落といった形にはなることはありません。
次に環境条件ですが、死のカードの逆位置が出ています。
死のカードの逆位置はリスタートや新展開、立ち直りや再生といった意味が
あります。
今の中国経済にとって頭の痛いワードばかりが並んでいます。
そもそも中国経済の流れを見誤ったことが大きな問題であり、行き過ぎた経
済加熱を制御できなかったことに問題が生じています。
また、国際戦略の見誤りもあって、中国の国際投資は決して中国に経済的な
利益を与えるものとなっておらず、負債の回収を目的とした途上国からのイ
ンフラ独占といった問題にも繋がっています。
これは経済には大きな強みとならず、どちらかといえば軍事力からの強い要
請によるものがあります。
中国が軍事優先を図れば図るほど国内の経済が停滞し、人民元の価値だった
り、中国の経済力はかえって低下するジレンマに陥る状態です。
それを改善するには軍事優先の政治方針を排除して、経済・民生を中心とし
た経済の再成長化が望ましい姿となります。
ただ、いったん軍事優先に切った舵が戻ることはありません。
すでに昔の日本と同じ構造になっており、政治への人民解放軍の発言力は結
果として強くなってしまいました。
政権が人民解放軍を優先し、その影響力を強める中で腐敗粛清なども行った
結果として構造が硬直化する流れになっています。
昔の日本と同じ状況となれば経済は大きく成長する形とはなり得ません。
中国もこれをわかってはいても手を打てないのが実態でしょう。
環境的に経済を優先として挙げることもできず、体制維持に躍起となって体
面を重視する限りは決定打は出ません。
その結果としてしばらくは金の価格も翻弄されることになります。
この傾向はしばらくの間、何らかの経済統制が敷かれない限りは変わること
はないでしょう。