今回は訃報が報道されたギタリストの和田アキラ氏についてお話しします。
このところ毎月のようにミュージシャンの訃報が相次いでいます。
PRISMのギタリストとして、セッションギタリストとして活躍された和田アキラ氏が
亡くなったという報道がありました。
日本のフュージョンシーンでPRISMのオリジナルメンバー、作曲家として有名で、特
に氏が得意とした速弾きによる超絶テクニックは群を抜いていました。
PRISMの初期は森園勝敏氏とのツインギター体制だったり、周りを固めるミュージシ
ャンもその後日本の音楽シーンをリードする人達でした。
初期のPRISMはプログレ的な要素だったり、Morning light のようなメロディの印象的
な曲もあり、その多くを氏が作曲していました。
CASIOPEAのような派手さがない分、玄人受けするグループでもありました。
なぜか、PRISMは暗いというイメージがついてしまい、玄人受けするイメージもあって
大きくブレイクすることはありませんでした。
氏のギターはセッションやスタジオミュージシャンとしての活動で色々なものが残って
います。
特に有名なのが松岡直也氏との関係です。
テレビにも出ていたのでリアルタイムで見た方も多いと思いますが、PRISMでのイメー
ジとは違う明るいキャラクターで一世を風靡しました。
氏は元々はドラムからスタートし、その後ギターを始めています。
10代の頃に病気療養のために入院されていた時期があり、あまりにも暇なのでギターが
うまくなってしまったともいわれています。
私も松岡直也氏のコピーバンドに在籍していたこともあり、氏のギターをコピーしまし
たが非常に難しく苦労しました。
氏のギターはアドリブに目が行きがちですが、スピード感に溢れたバッキングも魅力で
した。私はどちらかというと氏のバッキングをコピーしていました。
音色が明るい音色が多く、この10年位はシングルコイルのギターを多用されていて、森
園勝敏氏も加わった形でPRISMの活動もされていました。
森園氏の作曲によるDaydreamでの2人のプレイはYouTubeでも見られます。
もうこういったギタリストはなかなか出てこないと思いますが、できないテクニックは
ないと言っても過言ではない、秀逸であり曲に馴染んだ渋いプレイが特徴でした。
だんだんとこういった方が鬼籍に入られるのでちょっとショックでもあります。
享年64歳ということで早過ぎると思います。
氏の訃報は本日の報道で色々と出ていましたが、実際には昨日の夜にFacebookで知りま
した。プロのミュージシャンの方々の間では氏の訃報が流れていたようです。
若い方々にもギターテクニックの教材となる方なので、ぜひYouTubeで氏のプレイを見て
いただきたいと思います。
改めて氏のご冥福をお祈りしたいと思います。合掌
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