今回は米国の金利引き上げによって金融機関の破綻リスクが大きくなってい
くかを占ってみました。
先日もFRBが0.25%の金利引き上げを表明しました。
5%台も視野に入った状況にある中で、インフレの抑制措置として金利引き
上げが続く中、銀行の破綻も出てきました。
様々な副作用が発生する中でFRBは更に金利を引き上げる意思を持っており
、為替相場や株価など国際経済に与える影響が懸念されています。
さて、金利上昇する中で金融機関の破綻が更に拡がるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、星のカードの逆位置が出ています。
星のカードの逆位置は失望や絶望、無気力や見誤り、放棄や時代遅れといっ
た意味があります。
結果的にいえば更に金融不安が進むリスクはあり、シリコンバレー銀行のよ
うな偏った指向がある金融機関はかなりリスクが上がります。
これは米国内だけでなく、日本を含めた国際的な影響になる感じがあります。
ただ、全体的な信用不安や株価の暴落や為替差損による資金流出などは発生
しないと感じます。
ただ、複合要因による経済停滞は米国や中国がどうこうの話ではなく、世界
全体の動きとして存在し、国際的には高齢化による労働人口の減少や医療費
の増大化、政治リスクによる経済損失などもあります。
また、今後は地域ブロック化の進んだ経済体制が更に進むリスクもあって、
特に米中の経済関係は民生分野でも影響が出ていきます。
2024年の大統領選挙以降は更にこうした流れが加速して、金融機関の中で
経営基盤や投資合理性がない金融機関の破綻や整理は加速する可能性はあり
、経済的な混乱が生じるリスクもあるでしょう。
日本については2周程度遅れた状況で流れが影響し、中国などと同じリスク
発生時期に大きな影響をくらう形になるのではないでしょうか。
次に環境条件ですが、隠者のカードの逆位置が出ています。
隠者のカードの逆位置は閉鎖性や陰湿、消極的や無計画、悲観的や崩壊、孤
独や無神経といった意味があります。
現時点はインフレの抑制目的での金利上昇となっていますが、おそらく今後
は更に政治的な意味合いでの金利操作が行われる懸念もあります。
中ロを中心とした経済圏への締め付けや、中ロの経済的な弱点がきっかけと
なる経済リスクの拡大など、経済防衛策としての金利操作が発生する可能性
が高いのではないでしょうか。
特に実態の伴わない不動産投資に対するリスクは余力貨幣の回収だけでなく
、不動産や先物を含む投機市場への資金流入防止策でもあり、場合によって
は対外投資のあぶり出しなどにも繋がっていく可能性があります。
こうした欧米主導の対応は世界全体に厳しい影響を与えていくことになり、
国によっては国が破綻するだけの影響すら発生するかもしれません。
ただ、こうした流れを止めるだけの手段や見通しもなく、経済的な心理戦に
よって持たざる者が疲弊する形になるでしょう。
日本も新札への切り替えなどによる貨幣回収を進めようとしています。
こうした負の心理が与える経済への影響は大きく、心理不安を増幅していく
ことは避けられません。
全体的には何を優先にするかで今の経済政策が進められていますが、今後は
政治的な意味合いの強まった心理戦に入っていきます。
痛みを伴う経済政策によって社会分断や不満が大きくなる懸念もあります。
すでに後戻りできない状況まで進んでいる中で、大きな破綻はないものの弱
い金融機関の経営はより厳しい状況となるのではないでしょうか。
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