それとはつまり、「ブログの文末にStay Tuned!などという希少な文言を添えることで、ブログ内検索で自分の書いた記事だけを効率的に抽出できる」ということ。これによってのちのち、~ディープラーニングを用いて自分が書きそうな文章を自動生成する~というブログを自動で書くプロジェクトに着手する際に標本をかき集めるのに手間取らないという利益をあっしは享受しているんでさぁ。前語り終わり。
今、本を読んでいる。少々難解で読了までにはまだ時間を要しそうなのだが、今回はその本の内容の面白い部分について書いてみる。「古典力学の形成 ニュートンからラグランジュへ」という山本義隆氏の著作である。山本先生には御茶ノ水の駿台で浪人中に物理を直接教わっていたのだが、氏の専門は物理そのものというよりむしろ科学史で、氏の授業でもその片鱗はことあるごとに垣間見えていた。授業で出てきた公式の名前になっている科学者の逸話を紹介して、我々の学習意欲を高めてくださったものである。
この本の前半部分の、ニュートンの力学への貢献についてが、浅学ながらメチャクチャオモロイ。
内容が難しいので口調をくだける
いま高校とかで習う力学って大学以降は古典力学とかニュートン力学っていわれてる。なんでニュートンの名がついているかって、ヤツが見つけた、モノにかかるチカラとそのモノの動きの関係を表した運動方程式がスーパー奥深くて、これで全部の力学現象説明できるじゃん!てなったから(のちにミクロの世界では成り立たなくね?ってなって量子力学が生まれる)。そのおかげというべきか、現在でも力学の神様といえばニュートン、みたいな風に大体の理系の人は考えているわけ。
しかし科学史的にしっかりと史料を洗ってみると、知られていないニュートンの"ぼろ"が出てくるらしい。ニュートンは太陽系の惑星がすべてほぼ同じ平面上を楕円運動しているっていう事実を説明するのに、全知全能の神の支配による、って言っちゃっている。また、ニュートンは初めて数学的に微分の考え方を導入した、て評価されているんだけど、実際「プリンキピア」で使われているのは図形的な近似で、微分法とは区別されるべきであるなんて言われてしまってる。
この"ぼろ"のどこが面白いって、中世に支配的だった神学的世界観が徐々に実験や観測で覆されていって、ニュートンの運動方程式として数学的に統一されてパラダイムシフトがおこったのかなーなんて漠然と思い込んでたんだけど、実はニュートンもまだその価値観の転換のはざまにいて、数学理論としても進化のきっかけを与えただけで未熟だったんだなーってところ。
ぼろなんて言葉使ってしまったけど、価値観を切り替えるって非常に難しいのはわかっているし、運動方程式思いつくなんてニュートンスゲーのは変わりない。むしろニュートンですら神学的世界観を排除しきれなかったのに面白味を感じたりもする。
なんだか重箱の隅をつつくような話でセコイなぁ。ニュートンすげえ!でいいじゃん、と思われてしまうかもしれないけど、コレ科学史なんで。歴史学ってここまで突き詰めていくものよね。"ヒトを考える"おもしろさも、こういうところにあるんだと思う。あと、価値観っていう物も観測の対象としておもしろい。ニュートン以降1世紀ほどの間に科学の急成長とともに科学の作法、論法みたいなものも整備されていって現在までに神の力、みたいな話は自然科学ではすべて排除されたと思う。この変化にかかった時間一つ見ても、価値観の変化速度って恐ろしくゆっくりだよね。まぁそんなビュンビュン変わられても困っちゃうんだけどさ。
冒頭30ページだけの内容でもここに書ききれない厚みがあるから、難解だけど興味と意欲あり、て人は手に取ってみてはいかがだろうか。といっても、北図書館には10/4までは戻らないと思うけど。僕が読んでるから。
また、書きだしたら止まらなくなって日付をまたいでしまった。ここは主将にならって、ごめちょ。
またまた、科学をやたら語ってしまったけど、"ぼろ"が多くあると思われる。まぁまだ1年ボウズなんで、ごめちょ。
今日は終わり。次回はまたアマプラ映画鑑賞日記かなぁ。Stay Tuned!(←前語りに述べた通りだから、ほかの部員のかた、使わないでほしい。)
北大柔道部の紹介
北海道大学柔道部は七大学柔道のルールを基本とした引き込みあり足取り、タックルありの寝技主体の柔道を行なっています。
週6で練習していますので立ち技をやりたい人も寝技をやりたい人も出稽古大歓迎でぜひご参加ください。
もちろん新入部員、マネージャー志望も大大大募集しています。まずは練習を見にきてください!!
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