"平尾・ポッター"
今回は彼の生い立ちを追ってみよう。
平尾・ポッター
どちらもファミリーネームじゃないか!という疑問は持たないでください。
彼はとある魔法学校を卒業し現在の彼がいる。
入学当初はそれはそれはとてもひ弱な生徒だったそうだ。
そして魔法の才能にあり溢れた将来有望な少年だったという。
あれは1年生のときのことである。
一人不安を抱え入学した。
そう平尾は才能があるとはいっても不器用な少年だった。
そのため、なかなか友達もできず、魔法も上達せず日々が過ぎて行った。
彼は何とかしようともがき、苦しんでいた。努力をした。失敗しても何度も何度も繰り返した。
そんな努力をする平尾をみた同学年のクレアとテインが平尾に手を差し伸べた。
それからは3人で行動するようになり、3人で力を合わせるようになった。
近々、物を運ぶ試験がある。
物と言っても重くて力ではどうしようもない。だから魔法を使って運ぶのだ。
平尾はある石でその練習をしていた。
しかし、なかなかうまくいかない。石は動いてくれない・・・
これでは試験に落ちてしまう・・・
平尾はテインとクレアに相談した。
するとテインは茶色い粉をクレアは白い粉を平尾に与えた。
それは彼らが頑張ってもなかなか上手くいかない平尾を陰で見守っていて、なんとかしてあげたいと願い、調合した力がみなぎる薬だった。
「平尾、これを飲めば力が湧いて、きっとその石を運べるようになるわ」
平尾はクレアの言葉を信じ薬を飲んだ、白い方は味はなかったが、茶色い方はココアの味がした。平尾は体の中からみるみる力が湧いてくるのが実感できた。
「これならいける気がする!」
「よし!平尾、もう一度その石に魔法をかけてみてくれ!」
平尾は石に歩み寄った。
そして
「うおぉおおおおぉぉぉおぉぉおぉーーーーー!!!!」
「す、すごい!石がういたわ!」
「やった!平尾大成功だ!でも魔法はどうした?」
「魔法なんてええやないか!これで石が運べるぞ。試験も大丈夫や!」
平尾は石をがっちり両手で挟み、持ち上げていた。
「もっとその薬を僕にくれ。もっともっと僕はこの石で物を運ぶ練習をする。」
試験の日になるまで平尾はその石で猛特訓をした。もちろんクレアとテインも一緒にいて、力がみなぎる薬をあげていた。
そして試験の日がやってきた。
訓練の成果がでて平尾は難なく試験を突破した。
前代未聞である。魔法を使わず力のみでクリアしたのだから。
ここで平尾の頭にはある一つの考えが浮かんでいた。
「力がすべて!力があればすべての問題は解決できる!」
そう
"力万能説"である。
こうして平尾の魔法学校一年目が過ぎて行った。
平尾・ポッターと夢の部屋を読む
注)この物語はフィクションです。
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