兎月庵日記

五句三十一音詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。衰退と復活、上記視点から五七五七七の未来図を航行しています。

11月11日(月)

2024-11-11 21:52:10 | 日記

円の会の注目作三名分を投稿した。筆王の整理、徐々にはあるが歌集の贈呈先の作成である。木曜日に医者に行かなければならない。指定された時刻に行くのに、どれだけ時間がかかるか歩いてみる。歩数は5,868歩だった。

*******
『一本亭追福狂歌集』

                        戸田巴峡
常ならぬ風にふようの花散て手向の樒一本のぬし
                        野崎汗泡
人の口にかゝる上手の一本亭おれて此世をすき楊枝かも
                        丸道季郷
なき人の残すかたみは眼がねかやまた目にかゝる玉をみるにや
                        沙門宥研
言の葉ハ世にぞ名たかき一本亭一本花となるそ悲しき
                        町野蓋風
おしめとも漕行かひの一本亭彼岸さしてのりの出船」(十三オ)
*「彼岸」は「彼の岸」と読んだ。
                        中嶋舘子
言の葉の花をあつめて手向るも菩提の種や南無あみた仏
                        藝子春吉
なき人の玉の御歌ハ光れともわれハこゝろもくもるかなしさ
                        平山魯山
なきひとのかたみとともに置露やみるも涙の玉の言の葉
                        田中利行
尺八の一本亭は無になつてよい哥口とたれもほろほろ
                        高井乙鹿
ないことと思ひの外よむさし野にゐにける果の便りうらめし」(十三ウ)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿