歌集を読む。歌を作る。うち一首を円の会の自由詠に投稿する。歩数は3,807歩だった。
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『一本亭追福狂歌集』
津嶋松緑
先の世てまた逢ことハふよう花の翁思へハいととなつかし
幡中宜等
廻向してたつる線香の一本亭終に證となれる身のはて
辻本梅里
なむあミたたつる樒の一本を花と喩へて見るも悲しき
町野来雪
頼ミつる磁石の針の一本亭折れて東西失ひにける
筒見萩里
打よりて袪をぬらすや松なミの淡く消行人をおもへは」(十四オ)
常に茶室にて物語なとせしを思ひ出て 守口如瓶
数寄屋にてすきなる哥をはなせしか終に茶筌の泡と消行
石井一山
妻や子やあまたの弟子ハありなから一本立に行死ての旅
三馬一陽
はなれてハ腰も抜けたる悲しさよ一本亭を杖とする身ハ
髙井さち女
今も夢名にし難波の一もとのあしに常なき風のうたるハ
内原朶栗」(十四ウ)
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