兎月庵日記

五句三十一音詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。衰退と復活、上記視点から五七五七七の未来図を航行しています。

11月12日(火)

2024-11-12 21:09:01 | 日記

歌集を読む。歌を作る。うち一首を円の会の自由詠に投稿する。歩数は3,807歩だった。

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『一本亭追福狂歌集』


                        津嶋松緑
先の世てまた逢ことハふよう花の翁思へハいととなつかし
                        幡中宜等

廻向してたつる線香の一本亭終に證となれる身のはて
                        辻本梅里
なむあミたたつる樒の一本を花と喩へて見るも悲しき
                        町野来雪
頼ミつる磁石の針の一本亭折れて東西失ひにける
                        筒見萩里
打よりて袪をぬらすや松なミの淡く消行人をおもへは」(十四オ)
 常に茶室にて物語なとせしを思ひ
出て      守口如瓶
数寄屋にてすきなる哥をはなせしか終に茶筌の泡と消行
                        石井一山
妻や子やあまたの弟子ハありなから一本立に行死ての旅
                        三馬一陽
はなれてハ腰も抜けたる悲しさよ一本亭を杖とする身ハ
                       髙井さち女
今も夢名にし難波の一もとのあしに常なき風のうたるハ
                        内原朶栗」(十四ウ)



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