投網する後姿の秋めける 籾井祐史
酔芙蓉湖畔の午後の三時かな 足立祝美
草茂る貨物列車の引き込み線 三谷二三子
蝉時雨松の林をゆさぶれる 滝口勝弘
道標のごとく蒲の穂ありにけり 荒井寿一
ひぐらしや真っすぐ伸びる一本道 加川秀男
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松の花 主宰による
添削指導のお知らせ
草稿 随時(月一回程度)
規定 原稿用紙に作品を一行おきに楷書で書く
住所氏名を書き切手を貼った返信封筒を同封
指導料
15句につき二千円を同封
(20句の場合は三千円)
送り先 254-0046
平塚市立野町7番9号
松尾 隆信 宛
□ウォーカーの独り言
「黄昏の遊行の盆」
夏シリーズで日差しを避けて夕暮れの時の出発で、こうもりみたいに黄昏時からの活動です。雨模様の中、辻堂駅から辻堂海浜公園に向けて皆の衆が足を運んでいます。
この行列は何事かと地元の人が、好奇の目で見ています。もし外国の人が見たら兵隊にしては鉄砲を担いておらず、女性も多いし、デモ隊にしては穏やかな眼をしてる、又百姓一揆にしても身なりもしっかりして贅沢な物を着けている、もしかしたら狭苦しい家から逃れ、又は追い出された烏合の衆の逃避行ではないかと。
しかし旗の下規律と統制の取れた、かなり年齢のいった人達が集合団体となり他の楽しみも捨てて、只ただ道を楽しむための高級徘徊者の連中だとは思いも寄らぬ事でしょう。でもね、これが和合の衆のひとつの文化であり、豊かな道楽なのです。
最近は足も衰えながらも、側杖の力を借りて今日の目的地遊行の盆の盆踊りの会場まで引っ張ってもらいました。
一遍上人のご利益かと、こじ付けで心に収めて櫓の舞い手の品定めをしながら、やっと落ち着いて周囲の衆の中に埋没して行きました。
帰りは側杖殿と藤沢駅の高田屋で水分の補給し、蕎麦で締めました。
有難う、側杖殿。
日暮れ時 こうもり族の 集う場所
今日も出る 歩く道楽 老童子
首出して 百足見送る 土地の人
先導旗 持った女性の いい度胸
車くるぞ 俄か目付けの 声が飛ぶ
道すがら うなぎ料理を 講釈し
黄昏の 口は軽いが 足重し
遊行の盆 来た筈なのに 左折する
門前で 目付けジジババ 解き放し
それぞれの 音頭も唄も 似た踊り
一遍は 踊り念仏 したいけど
小金持ち 屋台すかして 通り抜け
帰る場所 あるから気楽 縄のれん
高田屋で 身の丈に会う 軽い締め
側杖に頼る・・黄昏のウォーカー
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