三嶋の柿田湧水の話を書いたのは何か月前のことだったでしょうか。
今回、黄昏のウォーカーさんに誘われて、再び三島を散策してきました。
楽寿園の散策から始まり、宮さんの川の散策、源兵衛川の散策から中郷温水池、再び柿田川の湧水公園に出向き、その後は三島の鰻です。
「青春18きっぷ」なんとなく若い方対象の切符のようですが、黄昏さんがこの切符を購入しており、今回の散策に誘われたわけです。
切符の利用期間は年に3回あり、春、夏、冬に利用が可能とのことです。
春:3月1日から4月10日
夏:7月20日から9月10日
冬:12月10日から1月10日
この切符の最大の魅力はその値段にあるかと思います。一枚当たり11850円、5日間(人)乗り放題ですので、一回あたりは2370円ということになり、かつ、乗り降り自由という事です。
したがって、平塚から天空の城(竹田城)を見に行こうとすると、姫路に二泊三日で十分ですので、7110円の交通費プラスアルファで足りる計算になります。まあ、現地の宿泊費2泊分は別ですが。宿泊費、食事代を入れても、少し安いところを狙えば30000円位で天空の城に遊びに行ける計算となります。それでもまだ2回分の乗車券は余ることになります。
先の期間に旅行する方、2DMマーチなどに参加する方は大いに利用できるのではないかと思います。
ちなみに新幹線を使用してゆくと、一泊二日の工程となりますが、京都から福知山線を利用して電車代だけで約32000円。プラス一泊の宿泊代となりますので、現地でゆっくりすることを考えるとやはりお得かと。
しかしこの切符で乗り降りできるのは原則として普通列車のみとなります。特急列車や新幹線には特急料金を払っても乗れないのが残念なのですが。
もう一つ注意することがあります。複数人、と言っても5人以内ですが。別々の駅から乗車することができず、同一行程で使用する必要があります。例えば5人で一枚の切符を利用する場合、どこかの駅の改札の外で待ち合わせて、一緒に入場する、もしくは退場する必要があります。すなわち、待ち合わせ場所までは個別に切符を購入する必要が出てくるわけです。また、一回使用しなかった場合でも払い戻しはできません。
このように考えてゆくと、使い勝手が悪いような気もしますが、時間に余裕がある方には乗り降り自由なこともあり、楽しく普通電車の旅ができるのではないでしょうか。
話は元に戻して三島の散策の話をしたいと思います。
三島の駅前に「楽寿園」という市立公園があります。
ここは、明治維新に活躍した小松宮彰仁親王が明治23年に別邸として造営されたもので、昭和27年に市に移管され市立公園として市が運営管理している公園です。
往年は湧水も豊かであり、小浜池やせりの瀬なども豊かな水をたたえていたそうですが、近年はめっきり湧水の量の減り、当時の面影を偲ぶのみとなっています。
写真は小浜池越しに見た楽寿館の風景です。
枯れ池にかえる飛び込み骨を折り
黄昏さんの川柳です。水深の浅い泥池の中に、大きなコイが泳いでいたのですが、泥水の中では生きてゆくのも大変な様子でした。せりの瀬などには水がなく、黄昏さんはカエルになった気分だったのでしょうか。

楽寿園の南口から表に出ると「宮さんの川」になります。源流が小浜池だそうですので、水が流れていないと思ったら、水量豊かな川であり、大きなコイも悠々と水の流れを楽しんでいました。
きれいな川面を見ながらの約1キロの散策です。水車あり、噴水あり、花壇ありと、風情ある小川となっていました。
この川は、地元の有志が、湧水の枯渇により水がすっかり汚れてしまったのを機会に、三島市、および地元の企業から冷却水を流してもらうことにより、きれいな宮さんの川を復活させたそうです。今では、「宮さんの川を守る会」として、川の清掃、花壇の設置等を行っているそうです。

宮さんの川の後はもう一つの目的地の源兵衛川の散策です。
この川も源流は小浜池ですので、池の水の枯渇に合わせて汚れがひどくなり、「源兵衛川を愛する会」が宮さんの川同様に努力し、美しい水辺環境が出来上がっている川となっています。
宮さんの川から源兵衛川に回ったため、小池浜から歩いたのではなく、三島広小路駅傍の、「時の鐘」が設置されているお寺さんの手前から川伝いの散策です。

源兵衛川には散策路が作られており、ゆったりと川面を見ながら散歩できるようになっていました。木の橋げたとまあるい踏み石で作られている、アルコールを入れての散策には不向きなようですが、今日はまだ飲んでいないため早々に踏み石に足を踏む入れました。
写真のような川面がしばらく続きますので、世間から隔離された感じで楽しむことができた源兵衛川の散策となりました。

源兵衛川を川沿いに下ってゆくと「水の苑緑地」に到着です。木立がある小さな公園の中を源兵衛川の水が流れ、一種独特の雰囲気を併せ持った公園です。
「楽寿園」「宮さんの川」「水の苑緑地」と短歌俳句をたしなむ方には絶好の場所ではないかと思います。少しだけ現代社会とかけ離れた感じがあり、街中に水と自然豊かな憩いの場所があり、かつ、落ち着いた風情を感じさせるところであり、四季それぞれの姿を見ることができそうな場所でした。
源兵衛川のお終いは「中郷温水池」です。
この池は、稲作用にためた水が暖められており、たまった水は、小さな川を利用して水田に引き入れられているそうです。
池の入り口では、鵜が出迎えてくれ、中ほどでは北の国にけりそびえたカモが中州でのんびりと昼寝をしていました。
昔は野良猫が多く、カモも警戒しながらの生活だったらしいのですが、今は野良猫もいないため、余計のんびりしている用だとのことでした。
中郷温水池からは、晴れていると富士山がきれいに見えるということでしたが、生憎本日は三島の周辺は雲だらけであり、富士山も箱根の山も雲に隠れた状態でした。
三島市では、この中郷温水池のほかに12カ所の富士山眺望の地を指定しているとのことであり、山中城址後もそのうちの一つに数え上げられているとのことです。
また別の日に、この13地点を改めて廻ってみたい気がした曇り空の温水池でした。


中郷温水池の後は柿田川湧水公園に足を延ばします。国道一号線を西に向かい、しばらく行くと湧水公園となります。先日もこの公園に来たのですが、相変わらずきれいな水が湧き出ています。

時間がお昼近くになってしまい、ゆったりと湧水を眺めるよりもお腹が三島の鰻を求めています。
何はともあれ三島駅訪問に戻り、鰻屋さんを目指します。三島駅到着時に観光協会に立ち寄り、ウナギ屋さんの場所も確認してありますので、そこに向かってまっしぐらです。
国道一号線を戻り、三島駅方面に。目的地たどり着き、お店の入り口を置けたとたんに座席待ちの方が2名おります。
昼間の鰻屋さんがこんなに混んでいるのにびっくりしながらの待ち行列です。順番が来て、若女性2名と相席となりいよいよ三島の鰻とご対面です。
その前に、お約束か?のようにビールを注文し鰻を待ちます。瓶一本飲み終わり、2本目を追加すると「お席は45分でお立ち頂きます」と嫌味を言われながらもビールを持ってきてもらい、ようやく2本目になって鰻を肴に飲むことができました。
美味しかったのですが、もう少しゆっくりしたかったのが本音のところです。
三島の駅に着くころは、ますます周囲が曇ってきており、今にも雨が降り出しそうな雰囲気です。もっとも今日は雨かと思い、珍しく自宅から雨傘を持参したのですが、一度も使用することなく、帰りの電車に乗ることができました。
ちょっこっと足を延ばした三島散策も無事終了しました。
黄昏のウォーカーさんどうもありがとうございました。

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