日経新聞によると、インドネシア政府がジャカルタ=バンドン高速鉄道計画に再度日本の協力を要請してきたという。
インドネシア政府は近く、中国の支援で建設する首都ジャカルタと近隣のバンドンを結ぶ高速鉄道の計画に日本を加える案をまとめ、日本側に打診する見通しだ。日本が協力するジャカルタと第2の都市のスラバヤを結ぶ既存鉄道の準高速化計画と統合し、事業を効率化する狙いだ。中国側を刺激し、工事が遅れている高速鉄道建設を前進させる効果も期待する。
インドネシアの立場から見ると売り込みたい中国と日本を適切に競わせることで有利な条件を引き出したいということなのだろう。一部の報道によると日本側の基礎調査のデータを中国に引き渡してそれで設計させたともいう。なんとなく胡散臭さを感じさせる状況。中国が提示したインドネシア政府の負担なしに飛びついたものの、例によって借金漬けスキームが見え隠れしている。
ここは日尼の長年の付き合いでなんとかしてあげたいところだが、先方がフラフラしているのでねぇ。大学の友人も携わっていたMRTジャカルタ(ジャカルタ地下鉄)はなんとか開業したものの、バンコクMRTやスワンナプーム国際空港に掲げられたJICAプレートもないと言うし。「二兎を追うもの一兎も得ず」ということわざを知ってほしいと思う今日このごろ。