六浦真貴の靴磨き

カメラ 靴磨き

JMウエストン376 フルブローグの修理完了

2023-01-15 21:41:00 | 日記




 爪先が削れてしまいました。
革靴購入するとまず爪先スチールをつける方もいらっしゃると思いますが、爪先のあのスチールが地面と擦れる感触が嫌と言うのもありまた本来の履き心地を味わいたいのでラバーもスチールもつけずに履き下ろします。

グッドイヤー製法の靴は最初はソールのカエリが硬く結構爪先が削れますがカエリが付くとあまり削れなくなります。
その時爪先の削れを見てあまり減らないようならそのままで、削れが大きいようだと爪先ラバーを張ってもらいます。

JMウエストン376
履き下ろしの際はかなりソールが硬く爪先削れましたがソールが馴染むとほぼ削れなくなりそのまま履いていましたが出し縫いが切れた部分がパックリ開いてしまい、またヒールもトップリフトが限界になったので修理に出すことにしました。

ここで
「JMウエストン修理問題」
があります。
JMウエストンは一度でも公式リペア以外の他社修理をするとその後一切のリペアは受け付けない。
と言う問題です。
そして公式リペアは料金も高い。
確かに適当な修理しその後の修理が不可能になるような酷い修理店もありそれが故にこのようなシステムにしてるのかもしてませんが、トップリフトや爪先補修ハーフラバーなど革靴を履いて居れば日常的な修理でもいちいち公式リペアに出さないとなればかなり面倒そして料金負担も大きい。

公式リペアではなくともオールソールなどの修理も公式と遜色なく出来るそうですが
JMウエストンの売りでもあるバスタンのソールではなくなると言うのもちと気になるものです。
今回 近所のいつもの修理店に出そうかと思いましたが、思い切って公式リペアに出すことにしました。

オンラインで修理申し込みます。
修理箇所を写真に撮りJMウエストンの公式LINEにて申し込み、見積もりとなります。

今回は爪先補修と踵のトップリフト交換をもうしこみました。
爪先補修が6000円 かかとトップリフト交換が7000円
何故か1000円値引きしてくれて送料込みで14300円


たけぇーw
オールソールできる値段だよな。
しかも納期も1ヶ月(今回は年末年始を挟んだので
五週間かかりました。)
高いですが思い切ってお願いしました。









爪先は減った分の厚みを足してラバー補修
踵はハーフレザーのトップリフトと化粧釘と言う新品時と同じ仕様になりました。
本当はハーフレザーの踵は滑るので全ゴムにリフトにしたかったのですが部材の変更はできないとのことです。

爪先ラバーは釘が打ってあります。
またソールは黒のステインが塗ってありますね。
コバも綺麗に削り直してあります。
靴紐は元のままでした。
爪先は糸が切れてパックリ開いてましたが出し縫いをやり直したのか、接着剤でくっつけただけかは不明(多分接着だと思う)

さてどうでしょうか?
確かに純正部品使っての修理は満足感はありますが、気楽に修理に出せないと言うジレンマもあります。



チャーチ ディプロマット 173ラスト 7/5 church’s チーニー125ラストとの比較

2022-11-27 21:55:00 | 日記
チャーチ173ラストとチーニー125ラスト比較です。

10年以上前に横浜そごうで購入した
チャーチ ディプロマット 173ラスト
7/5 Fです。
たしか当時は八万円位だったと思います。
その時何かで商品券もらったのでかなり安く手に入れたと思います。
今は16万円します。
もう手が出なくなった靴です。


現行品はTokyoが入って五都市だそうですが10年ちょっと前なので四都市です。
サイズがUK7ハーフ
表記は手書きで物凄く下手くそな文字で読み取りにくいw


今はほぼUK8サイズを買うのですがなぜこの時はUK7ハーフだったのか その頃は今より痩せてて足の形が変わったのか、タイトフィットを勧められたのか、履き下ろした時は何度か履くまで足が痛かった思い出があります。履き下ろしはたしかどっかに出張に行ったときだったのでそれで懲りてUK826センチを履くようになったと記憶しています。
もうそろそろソールに穴が空きそうでしばらく履いていませんでした。


全体像
最後に磨いて仕舞ったのでピカピカのままです。
しばらく履いていないので磨き直しが必要ですかね。
おなじみのチーニー 125ラストのアーサーⅢと比較です。
左がチーニー。
チーニーとチャーチは過去繋がりがあったのというので似た雰囲気というのは先入観かな。ただしチーニーUK8 チャーチはUK7ハーフと言うことを留意して下さい。
チャーチの革のタンナーは分かりません。
チーニーと同じ様に革は厚みがあるのかかなり硬いというか腰がある感触があります。

側面からの比較です。
チーニー125ラストの方がつま先部分が厚みがあり、甲の部分の立ち上がりが大きいようですが全体的には似た雰囲気です。


底から見た図です。
左側がチーニー125ラスト
右側チャーチ173ラスト


サイズがハーフサイズチャーチが小さいこと考慮して下さい。

チーニー125ラストの方が少しつま先尖り気味ですねまたチャーチ173ラストの方がちょっと幅広く見えます。
チャーチの方はソール中央辺りが凹んでもう穴が空きそうです。
リフトももう限界です。





チーニー 125ラスト アーサーⅢ Cheaney ArthurⅢ スコッチグレイン ロイドフットウェアとの比較

2022-11-24 07:04:00 | 日記


最近買ったチーニー125ラストの革靴がすっかり気に入っています。

ショートノーズであるのが一番気に入りポイント

また結構甲の高さがあり甲高の私の足にピッタリです。

125ラストは日本人の足形向けに開発されたが本国イギリスでも人気があるラストと聞きますが、西洋人も日本人が思うほど甲が低い人ばかりではないのかもしれませんね。

ツリーはコルドヌリアンアングレースのツリー

10年以上前に買ったものです。


次はこれも好きなブランドの靴

スコッチグレインのショップスタイル大阪エデション2021 木型は同社のオデッサと同じということです

入ってるシューツリーは荒川産業のキングヤードです。



まずはチーニー125ラストとスコッチグレイン(オデッサと同じ木型)との比較です。

サイズは

左チーニーはUK8フィッティングF(日本サイズのE相当だそうです。)

右スコッチグレインは26センチE

思ってるほどスコッチグレインはロングノーズではないですね。

意外でした。

どちらもフルブローグで基本的な意匠は同じですが

ブローギングの感覚 配置 メダリオンのかたちのバランスが違います。

スコッチグレインはシャープに見せるためなのでしょう全体的に後ろ履き口側に寄せて先端部分がスマートに見えるように配置してあります。一番幅広い場所も少し違いますね。


次はロイドフットウェアのカーゾンとの比較です。

おそらくロイドフットウェアは木型は一種類しかないと思います サイズはUK8Eです。

比較前はロイドの方が丸っこい形だと思ってましたが比較するとほぼ同じシルエットです。意外。

絶対チーニーの方が尖ってると思ってました。

チーニーの方はブローギングがあるので目の錯覚もあるのかな。



側面です。

上面は踵の部分を揃えて比較しましたが

側面だとヒールの取り付け位置がロイドの方が内側になってるようです。

そしてロイドの方がチーニーよりさらに先端が短いことがわかります。

上から見ると少しの差に見えますが横にすると結構違いますね。

そしてロイドフットウェアの方がボールジョイントの部分に厚みがあります。


次はスコッチグレイン インペリアルプレステージ

サイズ25/5 EEEとの比較です。

私は普段26センチシングルEがジャストサイズですが

トリプルEのウィズなので試着の上ハーフサイズ下げてます。

上面から見るとこれもほぼ同じシルエットに見えます。

スコッチグレインの方がハーフサイズ小さいのですが

外見の寸法は少しだけスコッチグレインの方が長く見えます。

ボールジョイント部分はほぼ同じように見えます。


側面です。


ボールジョイントあたりの厚みも同じくらいです。

スコッチグレインの方が先端が薄く尖ってますね。


外見の見た目は似たような感じですが実際に履くと

スコッチグレインの方が25/5だけあって少しタイトに感じます。



最後にスコッチグレインのショップスタイル2021(オデッサと同一木型)と

同じ茶色のロイドフットウェア ホワイトホールUK8Eとの比較です。

これは一目瞭然でロイドフットウェアの方がショートノーズとわかります。