ハワイ島ヒロを去る前々日。
ダイアナが友人を招いてホームパーティーを開いた。
ダイアナが自家製野菜のサラダ、私はアヒ(マグロ)料理を作った。
ジョンは庭のウル(パンノキ)を採り、ウルチップスを作った。
ウルチップスは生まれて初めて食べた。
なんとも言えない食感と味に感動する私に…
ジョンが一言。
「明日作ってあげるよ。お土産にね!」
別れの朝。
「忘れないで持っていって!」
そう言ってジョンから手渡されたお土産
大きなジップロックに2袋も…!
大好きなウルチップスをこんなにたくさん…
ホノルル空港で飛行機を待つ間や、飛行機の中で少しずつ食べた。
帰国後、家族と一緒に味わいながら、また食べた。
ヒロの思い出を懐かしく思い出しながら…。
ウルチップスのウルは、ハワイ語でバンノキのこと。
かつて太平洋の島々で食の主役だったウル。
ブレッドフルーツとも言われる。
今や稀となってしまった食材だが…
今でも太平洋の一部の島で主食として食されているという。
でんぷん質で味に癖がないので、いろいろな料理に使われる。
滑らかな食感と食べごたえがサラダに適しているようだ。
チップスなど揚げ物のほか、とろみを生かしたスープにも。
アロハウィークには、
カハヌガーデン(マウイ島のハナ空港近く)恒例のウル調理コンテストが開かれる。
さつま揚げやキムチ炒め、春巻き、スープなど工夫を凝らしたメニューが出されるらしい。
カハヌガーデンには、パンノキの林があり、
太平洋の島から選り抜かれた120種270本が植栽されている。
多種多様なパンノキのコレクションを堪能できるという。
ハワイ島コナに滞在中、ファーマーズマーケットで珍しい果物を見た。
「これは何?」と聞くと
ビルがその果物を割って中身を見せてくれた。
それがウル(パンノキ)だった。
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