合気道 護身術と人間形成

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後肩取り三教投げ

2020-05-29 08:58:28 | 合気道本部道場

後肩取り三教投げ

 本部道場では、武漢ウイルス感染防止のため緊急事態発令されたことの他に、櫛田昌之指導員の逝去という痛恨の事態に置かれました。ダブルパンチです。

 この世の無常の深さは、いくら考えても推し量ることはできません。パッと方向転換し、故人が晩年に打ち込んだ遺志を継承し、皆さんに楽しんでいただくしかありません。そう肚を決めました。

 そこへ技を監修する依頼が来たので、撮影して資料を送りました。櫛田君がいたらなぁ?受けに使ったのに。思い出が鮮明で、いつもそこにいるような気がするよ。(監修したのはビックコミック スペリオール 2020.710発売)

 

さて、技の流れは以下です。

 

写真1897

 

この場面に技の名称をつけるなら

「後肩取り三教投げ」となります。

不意に背後から、主人公右肩に手をかけられた。

主人公は落ち着いて「流し目で」、右肩後の気配を見る。

この時大切なのは、敵の手が右手か左手か?

親指・小指の位置?

瞬時に判断することです。

 

 

写真1898

 

敵は左手で来たと判断し、三教をかける決意をしました。

自分の右肩が動かないように(自分の動静が、敵に伝わらぬように)注意します。

 

 

写真18991900

 

敵の左手合谷(ごうこく 人差し指と親指でできる谷間のこと)に主人公の親指を当て、三教の掴み方を行った場面。

 

 

写真19011902

 

主人公は己の右手片手でも三教をかけることができるが、より確実にするため主人公左手を使って、敵指先を取りに行く。

 

 

写真1908から1910

 

三教を片手でかける場合の写真です。

 

 

写真19111912

 

両手で三教をかける、技の効果が始まったところ。

 

 

写真1913から1917

 

三教が、かかり切った状態。

この時、敵の手首が痛いのではなく、敵の肩が抜けて浮いてつま先立ちに崩すことが大切。

浮かしの崩しは、合気の特徴です。

 

 

写真1918から1920

 

敵に三教をかける→浮かしの崩し→前方に投げ放す→残心姿勢

 

残心姿勢

合気道では レの字立ち

古武道では 撞木足(しゅもくあし)

といいます。

剣術に由来し、体術でも使われます。

足の形が大切です。

 


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