著者は、Rule23項【やることを一つに絞る】で『いろんなことに手を出して
続かない人が多いのは、現代の社会性にも原因があると思う。
私たちは、これまでになく、テクノロジカルで自由な時代を生きている。
可能性が無限に広がる素晴らしい世界。その一方で、この「何でもできる」と
いう世界が、「何もかもしなくてはならない」という新たな強迫観念を生み出している。
私たちは現代社会のスピードについていこうと、仕事から趣味まで、ありとあらゆる
ことに手を出そうと試みるのだ。しかし、ハイテク化が進み、何でもできる時代になった
と言っても、人間の体は1つしかないのだ。
どんなに欲張ったところで、人間の能力では、すべてを得ることは到底不可能。
どれも三日坊主に終わってしまって当然なのだ。』
と言っていますが?、それでは本文へ・・・。
Rule23 やることを一つに絞る
いろんなことに手を出して続かない人が多いのは、現代の社会性にも原因があると思います。
行動経済学者の第一人者である、ダンーアリエリーは『予想どおりに不合理』(早川書房)の中
でこう述べています。
「人は持てば持つほどいっそう欲しくなる」
私たちは、これまでになく、テクノロジカルで自由な時代を生きています。
可能性が無限に広がる素晴らしい世界。その一方で、この「何でもできる」という世界が、
「何もかもしなくてはならない」という新たな強迫観念を生み出しています。
私たちは現代社会のスピードについていこうと、仕事から趣味まで、ありとあらゆることに
手を出そうと試みます。まさに、ダン・アリエリーが指摘した、「いっそう欲しくなる」です。
◎社会のスピードは遠くなる一方だが、人間は一向に変わっていない
しかし、ハイテク化が進み、何でもできる時代になったと言っても、人間の体は1つしか
ありません。人間の脳だって、コンピューターとは違い、5000年前から容量も処理スピードも
変わりません。 どんなに欲張ったところで、人間の能力では、すべてを得ることは到底不可能。
どれも三日坊主に終わってしまって当然なのです。
現代社会のこういった病理を「可能性のめまい」という言葉で表現した作家もいました。
「可能性のめまい」から逃れ、三日坊主にならないためにはどうすればいいのでしょうか?
ダンの言葉を借りるならば、私たちは「扉を閉じる」必要があるのです。
「扉を閉じる」とは、要するに「やることを1つに絞る」ということ。
私たちは、やることを1つだけ選んで、それだけに注力するべきなのです。
こんな話をすると、「3つはだめですか?」「2つぐらいならできそうですよね?」 などと質問を
する人もいるでしょう。
でも、「1つに絞り込む」ことがとても重要なのです。
ここにリンゴとミカンがあったとします。
私たちは、2つの目を持っているにもかかわらず、ミカンとリンゴを同時に見るとなるととても
苦労します。さらに、見るだけでなく、同時に注意を払うとなると、もっと苦労します。
リンゴに注意を向ければミカンのことは忘れそうになり、ミカンに注意を向ければ、リンゴの
ことは視界から消えかけます。リンゴとミカンという単純な対象でさえ、2つ同時に見る、注意を
払うことはとても難しいのです。
ましてや、それがダイエットと中国語の習得などだったとしたら、同量の注意など払うことなどで
きるわけがありません。
まずは「扉を閉じ」、やることを1つに絞る。1つに絞れば、集中力が高まり、継続できる
可能性は格段に高まります。
イガ爺さん、あんた男だよね!!、男は女と違いあれとこれ、そしてこれ、
というように、掛け持って2つ以上の事を行うことが苦手、一つの事を始めると
他に眼が、気がいかないのだって、まさに「扉を閉じる」「やることを一つに絞る」事。
どうせ、あれもこれもと同時には出来ないように男は創られているのだから。:耶馬ん婆でした。
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