著者は、Rule10項【 助けを借りる】で「人に任せる・人にふる・人に宣言する。
無理なく目標を達成できている人ほど、他人の助けを借りている。
これは確固たる事実だ、そもそも、他人を助けたい、と思うことは、人間の自然な感情だ。
人間の脳には「社会脳」ともいうべき部位があって、他人が喜ぶと自分自身の報酬とみなす。
もっと大ざっぱに言いきってしまうと、他人の幸福は自分の喜びなのだ。」と言っています。
今回も長文だが、紹介しますよ。
Rule10 助けを借りる
1.人に任せる。 2.人にふる。 3.人に宣言する。
無理なく目標を達成できている人ほど、他人の助けを借りている。
これは確固たる事実です。私自身も、子どものころから友だちが少なく、いまひとつ人の助
けを上手に借りられない性格なのですが、そんな私でも、これからの人生で人の助けを借り
ずに何かを成しとげることは非常に困難だと考えています。
そもそも、他人を助けたい、と思うことは、人間の自然な感情です。
人間の脳には「社会脳」ともいうべき部位があって、他人が喜ぶと自分自身の報酬と
みなします。もっと大ざっぱに言いきってしまうと、他人の幸福は自分の喜びなのです。
何でも自分―人でやろうとする人は、そうした社会脳からしてみると少々面白くない人です。
もちろん迷惑をかけないし、頼りにもなるので、1人でやりきる人を悪く思う人はいません。
しかし、上手に人の助けを借りられる人のほうが、人に迷惑をかけないだけの人より、多くの
ことを成しとげられ、周囲の人をより喜ばせることができます。
何ごとも1人でやろうとする人は、結構損をしているのです。 人の助けをうまく借りられない
人が突然借りられるようになることはできませんから、まずは「損をしているかもしれない」と
いうことを念頭に置き、次に「1人で抱え込もうとはしない」と心がけてみてください。
人に助けを求めるなんてできない、という方は、次のような方法があります。
「いま大変だけど、もしもっと大変になって手に負えなくなったら助けてくれる?」と日ごろ
から表明しておくことです。これなら助けを價りるということにはなりませんし、実際すぐ助け
てもらうわけではないのですから心理的な抵抗をあまり感じないで済むはずです。
しかしこれだけでも、あなたの周りの人は「頼りにされている」という喜びを感じることができ
ますし、また手助けの可能性を確保することもできます。
何より「―人で抱え込む」という事態を避けられます。ものごとは、最初と最後、つまりとり
かかるときとやりとげるときが一番難しいものです。
すでにものごとにとりかかっている場合、やりとげるところだけでも手伝ってもらえば、多く
のことをやりぬくことができるようになります。
実は、目標を立てても三日坊主に終わってしまう多くの人は、1人で黙々とやろうとしてい
ます。しかし、人はI人だけで黙々と何かを続けることがとても苦手です。
そんな孤独な闘いをしていては、よほど意志の強い人でない限り、三日坊主で終わってし
まいます。そんなときに継続の力を与えてくれるのが、「人の助け」です。
人はつらい努力を続けているとき、心の奥底で、その行為に対する第三者からの励まし、
賞賛を求めています。人は何かをするとき、常に自分の理解者を強く求めるのです。
◎承認欲求をうまく活用する
心理学では、この他者の理解を求める心の動きを「承認欲求」といいます。
人間はたったI人では生きていけません。承認欲求は、人が社会の中で暮らしていくため
に必要とするきわめて根源的な欲求なのです。
人は賞賛してくれる・励ましてくれる「人の助け」を得られれば、モチペーションを高く保って
ものごとを遂行することができるようになります。
あなたの努力に、どんどんほかの人を巻き込んでみてください。
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