2本の棒の間に立ち、国の景色を眺める男性。
立っているこの場所はおそらく、城かなにか。この人はこの広い領土の王や領主のような立場の人なのでしょう。
手の上にある、地球と思われる球体…。
彼が手に入れたものの大きさ、とてつもない大きさを、静かにあらわしています。
本当に大きなものを得たのです、彼は。
けれども……その表情はどこか憂いて……。
背中はどこか哀しくて……。
この大きなものを手にするまでに、犠牲になってきたものもまた大きかった。
そして彼はその大きな犠牲を知っている。
決して目を背けることはできない、一生忘れることない「成功への過程」。
切なくとも、けれどもとても現実的な成功をあらわしているカードであるといえるでしょう。
カードが逆になったときは、2本の棒の「ふらついた」感覚からイメージしてみます。
固定されていた棒も、その棒に手をかけている男性の体も、逆絵で見るとこのままいけば足が離れて落下してしまいそうな不安感です。
感傷のまま遠くを眺めている場合ではないのかも…。
予想だにしなかった出来事が、彼の足をすくいます。
安定したはずの成功状況に、驚きをもたらす何かが。
少し注意です。「成功への過程」のなかに、そのピンチをもたらす要因がなかったかどうかを、あらためて思い出す必要があるのかもしれません。