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パリの日々は夢のように過ぎていき
本当に来たのかしら?という想いにいつも
かられながも やっぱりきっと いるんだなあとか
思ったりして そんな思いを重ねた末に
シャルルドゴールに着いてしまうと
なんとも言えない気持ちになる。
今日は空港で思っていたより時間があって
前回の反省もかねて すぐにチェックインして
何もないゲートの中に入るのはやめ、
出国ゲートの手前で朝ご飯を食べてみた。
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クロワッサンにパンオショコラにカフェクレーム
そんな「普通」の でもありがたい朝食が
明日から は お味噌汁 と 納豆ご飯になるのかな?
日本はめちゃくちゃ暑いから みきちゃんには
絶えられないかも 電話するたびに言われるけれど
それならここから引き返したい そう思ってしまうけど
蓮太郎が待っているから 明日には日本に着かなくちゃ。
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パリは本当に美しくって
いけどもいけどもカフェがあり
これでもか!というくらい
エスプレッソが飲み放題で
あの ほろ苦い 甘い味 が
また強い後味になって
日本できっと その味を私はひきずることになるのだろう。
今回は ブログを書いてたおかげもあって
写真をめっちゃ撮ってみよう と久々に
写真に目覚め、昨日は最終日だったから か
とてもいい天気になってくれ
あの独特の光の下のパリは本当に美しかった。
美しいものを美しいと感じられ
美しいものを自分が美しいと思ったように
残すこと が できるなら それって
とても幸せだなあ と 写真をとりながら 思う。
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パリがどうしてこんなにありえない形で
この美しさを残してきたのか
それはおそらく 学校教育と家庭教育によるのだろうけど
パリジャンの子供達 は 3歳やら4歳くらいから
美術館デビューをしてて 美術館も山ほどあるし
展覧会は 一人ではとても見きれないほど
存在してて 土日の行動といえば
「映画かピクニックか展覧会?」みたいな感じ
だから自然と小さい頃から素敵な物をたくさん見てて
学校の方では集団で美術館につれていき
子供達に美術教育をさせている。
そんなところで育っているから
普通の人の 感性の磨かれ方が
きっと全然違うのだろう。
美しいものをみるだけじゃなく
生活のなかで自分もつくる
自分で自分の美を表現して
世の中にそれを残してく それって
とっても素敵だなあ
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今回は 勉強目的でいったのだけど
行きの飛行機で『ユダヤ人大富豪のおしえ』に
あてられてしまったのか 自分の道を
自分のやりたい方向で どうやってつくればいいのか
それを考える滞在になり、これまでに撮りためてきた
約千枚にものぼるパリのカフェの写真達 を
どうやってまとめていこうか どうやって
自分で仕事をつくっていこうか
それを主に考えていた。
私はなるべく自由に生きていたいから
好きなことだってやっていたいから
ない道は 自分でつくっていくしかなくて
そのための時間を 私は与えてもらっていたのかも。
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人生は 何が起こるかわからない
ある程度の 目標をもっていたって
それがどこで転換するかはわからないけど
自分の人生にとって大切なことが何なのか
それをしっかり見ようとすれば
「間違い」なんてないのだろう。
これから日本に帰ったら
これまでよりも もっと辛くなってしまうのか
それともなんとか乗り切れるのか 私にはわからないけど
もう少し私は強くなり
もう少しだけ 勇気をもって
まだ見えないけど
神様がきっと与えてくれている
未来に向かって
一歩ずつ歩みを進めていこう。
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ヘルシンキの空港にて