感傷に浸る暇がいつまであるかどうか
(たいして感傷に浸ってはいないが)
相続問題が起こりそうな予感がする。
抗がん剤が効いた頃
「俺の財産は東京にいる弟にやる」
と、旦那が私に言っていた。
病床で旦那はその弟だけは格別かわいいと言っていた。
私が旭川の病院に通っていた時
実にくどくどと言っていた。
遺言状を書いていたかどうか、
あるいは電話で弟にいったかどうか、
その場合弟が、その電話を録音していたかどうか、
不明。
病気も死亡も知らせなかった。
しらせたのは北海道の弟だけだ。
東京に移住してからは全く収入を上げず
完全なタケノコ生活をしていても
大きいビニールハウスを次々と3棟建て
大量の猫に大金をつぎ込んでいた。
猫は確かにかわいいよ、
でも、猫の数にも限度があるよ。
避妊をしないからどんどん増えたよ。
物にも限度がある。
経済的なことにはまったく、我関せずな旦那だった。
生活費も病院代も全て私一人が苦労していた。
現金預金はないとしても、
住んでいた家と、栃木にある別荘地(ど田舎の分譲地)と、
弟にくれてやりたいといった旦那だ。
残された嫁の事なんか考えてもいなかったのだ。
葬儀場で葬儀屋さんに不動産の名義変更について
子供がいない場合の問題点を教えてくれて
心が寒くなった。
それでなくとも寒いのに。
見も心も寒いってこういうことを言うのね。
旦那は10人兄弟、
これだけ兄弟が多いと,色々付き合いの差があって
北海道の弟だけは付き合いがあって
私の身元引受人になってもらい、
どんな保証人にもなってくれると言っている。
この弟なら私も文句は言わない。