真衣歌の心~蛸壺の中で

生きているとあれやこれやあるわねえ

新型コロナウイルスさん8

2020-05-09 17:04:39 | ショートストーリ~
「だからあの国は早くコロナを終焉させて
食い物集めに人間を国外に出してるんだな」
コロナは考え込んでしまいました
アフリカのダニがなぜ俺達の元いた国で豚に取り付かなければならないんだ」

聞けば億を超える豚が始末されてしまったそうだ
大きい穴に放り込まれて上から土をかけて始末されているそうだ
未だ始末されていない豚もこの先分かったもんじゃない
そんな豚の悲劇が世界に広がっているという

例えば旅行者が持っていたソーセージが原因で
はるばる島国にまで豚の感染が広がったという
感染した豚の肉が他国の豚にどうやって広がるのか?
そのルートが不思議だね
この国でもだ、どんなルートでアフリカ豚コレが広がっているのかね

「俺見てきたよ、少し南の農場だけど
農場主が豚を全部廃棄しなければならないって泣いていた
豚小屋が血の海で、豚の尻からだらだらと血が流れだしていた
凄い光景だった」
さすがのコロナもその話には言葉も出せませんでした

その豚が人間だったら、と、どのコロナも思いました
俺たちは簡単に億の人間を殺せるじゃないか
人間に出会いさえすればいちころだ
感染率100%致死率100%とは凄いな
それが俺達はどうだ、何か月もかかって殺してやっと数十万だ
百万にも及ばない数字だ
しかし笑えるな、豚にしか感染できないとは

コロナは何時になったら百万を超えられるか、今は自信がなかった
百万は無理かもしれん
それまで俺達は持ちこたえられないかもしれん
そいつの能力が俺達に加われば鬼に金棒だが
豚にしか効かないのは残念だ

コロナの一匹が豚コレと合体したいと言い出した
「無理だね」
即座に誰かが制しました
「豚コレの細菌と合体して人間に感染できなくなることだって考えなくちゃ
人間にとって何の役にも立たない代物が出来上がるかも」
違った意見も出ました
「物は試しだ、やりたければやるがいい
うまくいけば突然変異が生まれるかもだ
期待可能性にかけるかね」


* 一切合切フィクションですよって


新型コロナウイルスさん7

2020-05-09 10:25:20 | ショートストーリ~
「要するに人間は増えすぎているんだ
特にこの国では黒人が増えすぎたんだ
俺たちが手当たり次第に人間を襲っていても
殺す相手がほとんど白人以外ならそれも仕方がない」
誰かがそういって、怒るコロナをなだめなした
「殺す相手は誰でもいいんだ、人間でありさえば」

コロナ本来の目的は人類の数を減らすことにありましたから
どんな人類がどれだけ減ろうとどうでもいい事でした
コロナにはウイルス間の差別意識など毛頭ありませんでしたから
他のウイルスに出くわしてもエールこそ送れ
反感や差別意識はありませんでした

「動物は偉いよな、弱肉強食の本能は持っていても
相手を差別したりはしないよな
食えるか食えないかだけの意識だよな
いや、食われるか逃げられるかだけだよな
だから、できるだけ動物は襲うなよ、人間だけにとどめを差すんだ」

しかし、そのころ世界では豚をターゲットに暴れているウイルスが
人間の餌に恐怖を与え始めていました
ウイルスではなくても昆虫が人間の食糧に被害を被害を与え始めていました
その被害は特にコロナの出発点の国が甚大でした

「アフリカ豚コレラだって?
ああ、仕方ないな、あいつらは人間を襲えないんだ
でも豚は人間の餌にされているから、まあいいだろう
あいつらはダニから発生したんだな、ダニが偉いんだ
バッタもだ、穀物を食って餌減らしに協力してくれてるから許す」

コロナたちはそれらの情報を知るたびに喜びました
間接的に人間の害になってコロナの手助けになっていたからでした
どんどんでてこい、人間を苦しめろ
殺傷能力が弱いコロナにとって彼らは救いの神でした



* 一切合切フィクションですよって


鬼滅の刃 追記投入方式

2020-05-08 08:15:11 | 日記
現在 政治も経済も社会事情も憂鬱極まりない状態ですので
お気楽に少年ジャンプの漫画でも読もうかなんて
ネット(ようつべ)で手っ取り早く読んでみたのですが
最初から26話まではアニメでその後は漫画で
数日かかって最終話まで読破(?)しました
最終話と言ってもまだまだ連載中ですから 完結しているわけではなく
後を引いてしまい片っ端からあれもこれもと動画を見ています
夕べはさすがに動く漫画で目が疲れてしまい
目薬を差して風呂に入り湿布薬を張り付けてバタンキューで
今日も起きてからパソコンを開いてその続きを見続けていました

「鬼滅の刃」はお子ちゃま向けかと思いきや
政治経済よりも難しいじゃないか! 疑問符だらけで分からんです
アマテラスオオミカミから始まって平安朝の風物から
しかし設定の時代は大正時代ですか?
ジャンルは?少年漫画のくせに一見時代劇、剣劇、ダークロマン、怪奇もの?
ごちゃごちゃで 少女趣味もあり(花言葉)
和服に洋服が入り乱れ
人名は漢字のオンパレードで、難しすぎてキーボードが持ちこたえられん状態

作者が吾峠呼世晴さんとか、なんて読むのでしょうか?
簡単に言えば「鬼退治」なのでしょうけど
「桃太郎」のように簡単ではなく
鬼にされた妹を救う兄の物語ですが
テレビゲーム風で言えば手に解説本を持ちながら見なければならないみたい
今どきのお子ちゃまは大人より難しい漫画が好きなのですねえ
感心しました、まじで感心しました

主人公は竈門炭治郎、妹は竈門禰󠄀豆子、
ネズコちゃんが可愛くて許す
最後はめでたしめでたしなのかどうか、まだよくわからんけど
ネズコちゃんは無事人間に戻れて
主人公は一時鬼にされてどうなるのか気をもんだけど
物語だからどっちでもいいけど
よくもまあ、かくも日本的なのが徹底していてすごい勉強になりました

鬼も元は人間だったのですね
血筋が入り乱れ、人間関係が複雑でしたが
段々分かってくると人間の悲しみすら感じました
主人公はラスボスの「無残」さんによって最強の鬼にされたのだから
せっかくだから人間に戻らず鬼の人生を歩んでもよかったような気がします
そして第2話が始まるってなんて
普通に暮らしたいのですかねえ、もったいない

ネズコが鬼の血を浴びて鬼化してしまったのですが
誰の血を浴びたのでしょうか 
無残の血か それとも手下の血か
鬼の血が流れたぐらいだから 乱闘があったと思われますが
まさか無残がむざむざ流血するとは思えないのです。
もしかしたら無残はネズコを殺すのではなく、鬼にさせたかったのか?
ここで最初に疑問を感じました

*この疑問は197話でほぼ解消しました
 無残はネズコを鬼にしようとして自分の血をネズコに与えたのでした
 ネズコが人間に戻る過程でその時の事情が判明しました
 やれやれ長い間疑問だったわ、この惨劇の実情は
 無残は鬼を増やしかったのですね 納得

何故鬼が主人公の意家を襲ったのか?
無残と主人公の家系は過去に血でつながれていたのですね
主人公の家系は無残の双子の弟の家系だったのですね
だから主人公とネズコは血脈だったのです
こういう因果関係はきっちりと計算されています
殺す相手は誰でも良かった訳じゃなかったんだ
主人公が留守で良かったな、でなけりゃ二人そろって鬼化していたかも

青い彼岸花の謎

彼岸花と言えば「曼殊沙華」を差しますが
これは赤い花でもともと日本古来の花ではなく
遠い昔に(平安時代かな?)中国から入ってきた花で
球根で増えます 種では増えない
大変美しい花で球根には毒がありますが
漢方藥として重宝されています
青い曼殊沙華はありません
しかし、無残はこの青い曼殊沙華を欲しがり探し回っていたのです
無いものは無い!!! ですけどね           
これで無残は日光を克服しようとしていたのだ
鬼が日光に弱いとはね、バンパイア並みですかしら
日本の鬼がそうだったとは知らんかったけど
無残に何等かの弱点を作りたかったのでしょう
でなければ強すぎてどうにもならないからでしょう
ネズコはいつの間にか日光を克服してるのに
無残は1000年かかっても駄目なんて、漫画ですね
いつまでも青い彼岸花探ししてたなんて笑っちゃう

あるはずのない青い彼岸花
これの代用品が藤の花だそうで
藤は樹木ですけど、こじつけですね
藤の花から日光克服の薬が作れるなんてね
藤の花ならどこにでもあるからいいけど
色々考えてみたけれど、他になかったんでしょうね

青い色ならケシの花の青さはいいですよ
ヒマラヤの青いケシの花って北海道の道北で群れ咲いていて
観光客が花の季節に見に行っています
ど田舎のあたしンちで咲かせてみようとしましたが失敗でした

      彼岸花  

青い花で思いついたのは 「ベラドンナ」「トリカブト」毒薬の王道です
ドラマ「相棒」に出ていました
「トリカブト」は山村美紗さんの作品にも出ていました
又、FCの「Might & Magic」でも毒薬で出ていました
青というより紫系ですね
藤と言えば青い「ノボリフジ」があります
後は「キキョウ」」カンパーニュラ」(つりがねそう」かなあ

日光克服に利用できそうなのはどれかなあ?と考えて
「ノボリフジ」かなあ・・・
しかし、これは風情がないなあ・・・
結局青ともピンクとも言える藤の花に落ち着いた事になります
藤の花の優雅さはぐんばつだけど、まっ、いいか

「彼岸島」

ところで、この漫画によく似た漫画で「彼岸島」というのが有るそうで
ネットで探して見てみました、ほんの触りですけど、
気に入ればもっと見ようと思いましたが
あの漫画のイラストの劇画調は気に入りませんでした
共通点もあることはありますが(彼岸花はきれいでした)

やっぱり「鬼滅の刃」がいい、というより可愛くて好きです
さらさらっと見て終わりい です




新型コロナウイルスさん6

2020-05-07 23:12:19 | ショートストーリ~
感染者はあれよあれよという間に増えてゆき
死者もどんどん増えてゆきました
気持ちいいぐらい日に日に死体が増えてゆくのでした
インフルの脅威など何処へ行ってしまったか
結果、コロナの君臨する世界になって行きました
きっとあの偉そうなおっさんは頭を抱えてしまったことでしょう
とうとう、この国は世界1のコロナ感染国になってしまいました
何しろ世界の3分の1を占めてしまうようになってしまったのですから

自由って何?
俺達みたいに何でもやれる事さ
平等って何?
分け隔てなく差別がない事さ
博愛って何?
相手を思いやる優しい心さ

「それがこの国のモットーだよね、だったらおかしいじゃないか」
コロナの中で文句を言うものが出てきました
「この国では保険に加入しない者が多くて
病気になっても病院にかからない人がいる
コロナになっても野垂れ死に当確者が多すぎるよ」
誰もがそれに納得しました
「裏通りに病気でもないのに殺されて死んでる奴がごろごろいる
何が原因で死んでるのかわからない死体もだよ
警察も知らん顔して歩いている」
コロナ自体呆れるような情景をコロナが目の当たりにすることが多すぎました

そんな時テレビではあのおっさんが何かを見ていました
「なんだなんだ」
それは人種別の感染者数と死者数の一覧表でした
アフリカ系黒人の感染者数、死者数が群を抜いてトップでした
ついでヒスパニック系、アジア系、白人は最後でした
「こんな一覧表を作って見て、何が平等の国か!!
人種差別もいいとこだ、呆れた」
あのおっさんはその一覧表を見た後で
「脅威も頭打ちになったから、少しずつ規制を緩める」
まわりの男たちはまだ早すぎると言って反対していましたが
おっさんは聞き入れませんでした。

コロナたちは怒りで頭が真っ白になってしまいました
「もう俺達は下火だと?嘘だろう、なんでだ?」

俺達は皆おんなじ格好でおんなじ仕事をしてきている
消えゆく分身の身を思いやり出来るだけ無駄にさせないように動いてきた
人間は何だ!
「これじゃあ、俺たちは白人系を喜ばせるために働いていたようなもんだ
如何してくれようか?
無差別に働けんぞ、俺達も相手を選んでやろうじゃないか」
「そういきるな」


* 一切合切フィクションですよって





新型コロナウイルスさん5

2020-05-07 17:36:10 | ショートストーリ~
コロナが感心するほど人間の行動範囲は広く
国内は言うに及ばず外国への行き来も激しく
瞬く間にコロナは世界を網羅してゆきました
僅か数時間でコロナはどこへでも行けました
しかも人間に取り付いているのでお金もかかりません
例えどこかで本体が果てても分身はしっかり目的地へ行けました
生めよ増やせよ (もといジャンジャン増やせよ) だ

やっと来た夢の大地へ イエーイ
自由、平等、博愛をモットーに民主主義がまかり通っている国
国は広いぜ楽しいな ここを根城にどんどん南へ行こうじゃないか
生めよ増やせよ コロナの仲間を、だ
努力しなくても仲間はどんどん増えてゆきました

「おい、あれ見ろよ」
テレビで偉そうな男が演説をぶっていました
「新型コロナウイルスだって?
我が国はインフレで年間何万人も死んでいる
コロナだってどうせインフレに毛が生えた程度だろう」
言ってくれるじゃないか、今に吠え面かくなよ、俺達の力を思い知れ!!
テレビの男は更に付け加えました
「暖かくなればウイルスは弱まり夏までには終焉する」

そうかな?夏になってみなけりゃ分からないよ
その通りかもしれないし、そうならないかもしれないよ
そこまで心配してられっか
書を捨てよ野にいでよ、もとい
皆元気で街にいでよ

金持ちは豪邸でめったにお目にかからないが
街はいつも人で溢れていました
そこは人種の坩堝でした
コロナはそんなことはどうでもいいことでした
片っ端から人間に取り付いて行きました
これほど楽な商売はありませんでしたから
瞬く間に日にちが経ってゆきました
そして徐々に感染者が出始めてゆきました


* 一切合切フィクションですよって