私は最初の1時間は食事の支度などをしながら「ああ~ジュンギ君、楽しそうにはしゃいで上機嫌だね~♪」なんて思いながら国軍ラジオを聴いていましたが、やっぱりマイケルの「THIS IS IT]が気になって・・・
7時からはフツーにテレビでマイケルを見てました~。
ごめん、ジュンギ君!
それにしてもマイケルの振付師の方々により全世界初公開された、「THIS IS IT」の舞台の再現は、もうカッコイイ!!の一言でしたね~
もしあのステージが実現されていたら、素晴らしくショーアップされたものになっていただろうと思うと、本当に惜しいですね。。。
さてと!
ではまた、ミュージカルレポの続きに行きたいと思いまーす
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2010年10月23日(土)
「生命の航海」第2幕
北朝鮮からの避難民1万4000人を乗せたメロディスヴィクトリー号の船内・・・
貨物室から甲板まで人であふれかえるすし詰め状態の中、人々はただひたすらに耐えていました。
定員をはるかに超える乗船者の数のため、当然トイレや食糧も不足しているという状況を表すエピソードも劇中でいくつか描かれていました。
船内の一段高い場所に座っていたおじいさんが尿をしてしまい、下にいた女の子と母親にかかってしまうという場面などがありましたが、これもミュージカルではコメディタッチで描かれてはいるものの、実際は笑い話どころじゃない状況だった事でしょう。
トイレの数も圧倒的に不足していたわけですから、船内は排泄物であふれていたようです。
この話を聞いて、フランス革命当時のヴェルサイユ宮殿の庭の話をチラッと思い出しました・・・
食事が配られるシーンもありますが、到底十分な食糧などあるはずがないので、まずは妊婦さんやお年寄り、女性、子供が優先です。
気分が悪くなってしまうお年寄りなども当然いて、「おばあさん大丈夫ですか?どうぞこっちへ来て座って。ここ、場所を開けて!」と若い青年がどつかれる・・・という、ちょっとクスッとさせる場面もありましたね。
ここの青年のどつかれ具合の演出も、やはり微妙に毎回違っていて面白いです。
この避難民の中に紛れ込んでいた北朝鮮の軍人ジョンミンは、「この船は貨物船、武器も無い、小型船にでも見つかったら我々はおしまいだ!」と人々をそそのかし、船の中で反乱を起こそうと画策します。
しかし「そうはさせない!」と、ここでヘガン登場!
ヘガンはジョンミンを何とか説得して止めさせようと試みますが、そう上手くはいきません。
2人は取っ組み合いに近い状態で揉め合い、激しく衝突します。
この場面でジョンミンがヘガンの胸ぐらを掴んで、ヘガンがそれを振り払った時にヘガンのコートの肩の部分が片方脱げてしまったのですが、それをヘガンがバッと男らしく素早く羽織り直したのが妙に素敵で印象に残っていてね~
やはりヘガンにはコートの前ボタンは閉めずに、開けて着こなしていただくのが好物ですわ(笑)
ここでヘガンとジョンミンによって歌われるデュエット曲も素晴らしく、2人の感情が激しくぶつかり合い迫力満点!
とても印象に残る見ごたえのある場面になっています。
曲の後はもちろん会場いっぱいの歓声と拍手~~
その後一旦落ち着いたかに見えたジョンミンですが、一瞬のスキをついて今度はラル船長を人質にとり、銃を構えてまたも暴動を起こそうとします。
それに対してヘガンも否応無くジョンミンに向けて銃を構えざるを得ないのですが。。。
ヘガンが短銃を構える姿・・・あれ?誰かに似ていると思いませんでしたか?
きっと「あっ、この姿、銃の構え方・・・スヒョン(ケイ)だ!」と思われた方も多いのでは?
銃を突きつけられ人質にされてしまったラル船長ですが、ジョンミンの気持ちを代弁するかのように皆にこう呼びかけます。
「方法は違うだけで祖国を愛する気持ちは同じ、皆で1つになろう」と。。。
結局ジョンミンは、隙をつかれてヘガンの仲間の青年達に銃を奪われ、そして取り押さえられてしまいます。
この時のジョンミンが・・・本当に悔しそうというか、辛いというか、オレのやってきたことは何だったんだ!というような複雑な表情です。
そんなジョンミンをヘガンはなだめるように背中からそっと抱え込むように抱きしめるのですが・・・
今度はそのヘガンが持っていた銃をジョンミンが奪い取りながらヘガンを突き飛ばし、ジョンミンは人々に向けて銃を構えながら「来るな!」と甲板の方へ駆け上がって行きます!
それを追うヘガン!
ヘガンの妻は「あなた、やめて!」と止めようとしますが・・・!
ここでヘガンの妻が産気づいて苦しみ始めます。
そりゃ無理も無いですよね。
臨月の大変な体を抱えて、こんな気の休まらない大変な状況の中で夫の命までもが危険にさらされてしまったとしたら、ショックも倍増し急に産気づいてしまうのも当然かもしれません。
貨物室では荷物を積み上げ即席の分娩室が作られ、ヘガンの妻は陣痛に苦しみ続けます。
その時、甲板では自らの頭に銃口を突きつけるジョンミンを、ヘガンも自分自身に銃を向けながら何とか説得しようとするのです。
「もうやめろ、ジョンミン。お前が死ぬなら、オレも一緒に死ぬ・・。しかしオレは死にたくない。また昔のように共に生きよう!」
ヘガンの言葉に泣き崩れるジョンミンを、そっと抱きしめるヘガン。。。
そしてその頃、ヘガンの妻も無事に出産の時を迎えるのでした。
ええー、余談ですがこの船の中での出産に関しては色々と個人的に突っ込みたい部分は多々あるのですが・・・
あくまでもミュージカルの中のことですので、本気で突っ込む所ではありませんけどね(笑)
まず、あんなに奥さんを大事に大事にして常に寄り添って手をにぎにぎしてくっついていたヘガン。
その大事な奥さんの「出産」という一大事をほったらかしにして、ジョンミンの説得の方へ走ったのね?
あ、ヘガンが行ってしまってから陣痛が始まったんでしたっけ?
そして、船の中にはちゃんと産婆さんがいたのかな?
劇中では赤ちゃんを取り上げていたのは、白髪のおばあさんのような感じでしたよね。
出産というのは母親の命を懸けて行う大変なことなのだけれど、逆子とか、陣痛が長引いて長引いてなかなか生まれてこないとか、特に何の問題もなく安産で良かったね~。
産後の胎盤の処理や、母体の管理は大丈夫なの?
考えてみたら、昔は自宅出産が当たり前だったのだから、その辺りは多分何とかなるものなんでしょうけれど。。。
でも、あんな不衛生な環境で、母体の出血だって出産直後はものすごい量だろうし、そういう産後の管理は大丈夫だったんだろうか?
・・などと、色々といらん心配をしてしまいましたが、そんな劣悪な環境の中でも、実際に5人もの赤ちゃんが船の中で無事に生まれてきたというのは凄い事ですよね。
「生命力」というのは、本当に逞しく素晴らしいものだと感じずにはいられません。
さて、いよいよ物語も終わりに近づいてきましたね。
続く・・・
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